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転職市場で人気の30代の薬剤師、理想の転職を実現するには?

薬剤師転職   929 Views

様々な職種と比較すると売り手市場と言われている薬剤師。その中でも30代の薬剤師は特に人気が高く、経験のある即戦力として、また、ポテンシャル採用も可能で未経験業界からも期待される年代です。

そんな人気の30代の薬剤師が理想の転職を実現するために、現在の状況や転職活動のコツを解説します。

30代の薬剤師の現状と転職市場価値とは

まずは平均給与の状況や転職市場においてどのような可能性があるかなど、30代を取り巻く環境を説明します。

30代の薬剤師の平均給与

ポジティブな評価
人事院が公開している「平成30年度職種別民間給与実態の結果」では、薬剤師全体の平均給与は378,001円(平均年齢37.3歳)です。平成29年度の統計結果では平均給与が366,409円(平均年齢36.歳)ですので、1年間で1万円以上も平均給与が上がっていることになります。

現在の労働人口に伴う人手不足の中、必置資格である薬剤師の人員不足は深刻であり、それゆえに支給する給与が上がっていることが窺えます。薬剤師の平均年収は近年上昇傾向にあり、しばらくはこの状況が続くでしょう。

この資料には年齢別の平均給与も記載されています。統計結果では28歳~32歳までの平均月額給が341,234万円、32歳~36歳が376,223円、36歳~40歳までが382,952円となっております。

※「民間給与の実態 平成30年度職種別民間給与実態の結果」 人事院
https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/minn/minnhp/min30_index.html 

様々な可能性のある30代の薬剤師

転職理由は様々な理由があります。待遇アップ、労働環境を変えるため、キャリアアップ、キャリアチェンジ、ワークライフバランスを考慮して・・・などなど。おそらく30代の薬剤師で転職考えている方も上記のいずれかの理由でしょうが、30代であれば上記の理由いずれも解消出来る転職を実現することが可能です(キャリアチェンジに関しては全て希望が叶う、という訳ではありませんが)。

理由はやはり「売り手市場」であることです。厚生労働省の資料(※)では、平成25年度の「医師・歯科医師・獣医・薬剤師」の有効求人倍率は10.05倍でした。平成18年度の有効求人倍率が7.28倍です。労働人口現象に伴う人手不足は進んでおり売り手市場は今後も続きます。働き盛りの30代であれば多数の求人の中から自身の希望に近い案件選ぶことができるでしょう。

※「平成18年度と平成25年度の有効求人倍率」 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000066750.pdf/

30代の薬剤師が転職可能な各業界の状況

30代の薬剤師が転職先として選択する各業界の中途採用の状況について解説します。

調剤薬局

非常に採用意欲が高い状況が続いています。30代の方であれば、門前薬局、大手調剤薬局いずれも転職できる可能性があり、希望に近い案件を探すことが出来るでしょう。注意していただきたいのは、選択肢が広いからこそ検討する時には自身の希望を良く考えてください。

例えば、

  • ワークライフバランスを重視するのか?
  • やりがいを感じたいのか?
  • 福利厚生を重視するのか?

などです。希望に合致する職場でないと転職後必ず後悔します。

ドラッグストア

ドラッグストアも採用意欲が非常に高く、各企業間で薬剤師の争奪戦が行われています。選考での交渉次第では年収アップを実現できる可能性が高いでしょう。希望や志向次第では単なる店舗運営だけにとどまらず数店をまとめるスーパーバイザーなどのポジションに就ける可能性もあります。

経営的な観点が身に付き、大きなスキルアップに繋がるでしょう。

病院

薬剤師に人気の病院薬剤師ですが、転職できるかどうかはタイミングに大きく左右されます。基本的に病院は新卒中心の採用のため中途は欠員が出ないと中途採用が行われないからです。

企業(医薬品メーカー、メディカル関連企業など)

企業で薬剤師の資格を必要とするポジションへの転職は、病院と同様タイミングに左右され欠員が出ないと中途募集を行うことはありません。また、企業の中途採用は薬剤師資格を持っていても他の職種と同様のプロセスで選考を行います。

選考の難易度が高くしっかり対策をしないと通過することはありません。

30代の薬剤師は未経験でもチャレンジが可能なのか?その可能性

転職をお考えの方の中には、「経験はないけど新たなチャレンジをしたい」という方もいらっしゃるでしょう。果たして30代の薬剤師が別の業界への転職が可能かどうかを検証します。

未経験のチャレンジが難しい職場

まず、どうしても転職が難しい業界があることは認識してください。具体的には大学病院や国立病院(新卒採用しかほぼ行わないため)、例え中途採用を行っていても経験者を採用したい医薬品メーカーでの研究開発職、急性期病院などです。

チャンスがあるのは30代前半まで

同じ30代でも、30代後半になると未経験分野へのチャレンジが難しいのは事実です。体力的なことや習熟度、対応力といったことを考慮すると、やむを得ないことでしょう。薬剤師の転職において「キャリアチェンジの大きなチャンスは30代前半まで」が一般的です。

面接でのパフォーマンスは重要

採用する側が選考で応募者に対して「未経験でも採用したい」と思わせるためには、面接で「この人であれば短期間で戦力になってくれそうだ」「この人となら一緒に働きたい」と感じてもらわなければいけません。面接でいかに意欲を示せるか、パフォーマンスを発揮できるかは非常に重要であり、しっかりと面接対策を行う必要があります

キャリアの方向性を定めるのは最後のチャンスだと覚悟する

薬剤師資格を保有していても、30代の方がキャリアチェンジをしてしまうと数年後に別の業界へ移るのは難しくなります。30代の薬剤師がキャリアチェンジをするのであれば、その業界でキャリアを全うするという覚悟を持って転職活動に臨んでください。

30代の薬剤師が転職する際の注意点

転職しても後悔する転職では意味がありません。30代の薬剤師が転職する際の注意点を紹介します。

転職の目標は明確に

転職したい理由は人さまざまですが、「なぜ転職したいのか?」という具体的な転職理由と希望は明確にしてください。生活環境を変えたいと希望して転職活動を開始したのに、高い給与条件につられて転職してしまうなど、本来の目的を忘れて目先の好条件の案件に捉われて転職すると転職後に同じ思いを持つ可能性があり後悔することになるでしょう。

キャリアアップ、スキルアップが可能な職場に行く

キャリアを中長期的に考えれば30代はまだまだ若く、何十年かは働かなければいけません。30代で転職されるのであれば、是非キャリアアップやスキルアップを可能にする職場に移ることをおすすめします。若いうちにはスキルアップやキャリアアップを実現することは自分を高めるために(もしくは高く売るために)必要です。

職場は必ず見る

選考の段階では(もしくは内定後に)職場見学をリクエストしましょう。薬剤師は限られた場所で限られたメンバーと業務を行います。転職後に「こんなはずではなかった」と後悔しないように、どのような設備が整っているのか、環境なのかを把握することは重要ですし、ある程度メンバーの観察をすることができます。

30代の薬剤師におすすめの転職エージェント5選

転職活動に有効な転職サイトで「30代の薬剤師におすすめの転職エージェント」を紹介します。

薬剤師の求人数が多いこと、多くの実績がある、といった観点で選択しました。できれば複数のサイトに登録し、その中で自身似合うエージェントを上手く活用して活動を行ってください。

マイナビ薬剤師

https://pharma.mynavi.jp/

マイナビ薬剤師は、薬剤師の求人案件の依頼を常時50,000件以上受けている転職エージェントです。大手転職サービスのマイナビグループが運営しており、露出も多く一般的な認知度も高いエージェントです(タレントの波留さんをイメージキャラクターとして露出しているのでご存知の方も多いでしょう)。

認知度が高いということはそれだけ多くの案件の依頼があるということです。希望の案件を見つけることができるでしょう。

リクナビ薬剤師

https://rikunabi-yakuzaishi.jp/

リクナビ薬剤師は、リクルートが運営している薬剤師専門の転職エージェントです、リクルートは「人材紹介業の老舗」「就職情報サービスの草分け的存在」ですので、リクナビ薬剤師もそのリソースを活かし豊富な実績と転職ノウハウを有しています。

希望の転職を実現するために何をすればよいのか適切なアドバイスを受けることができるでしょう。

薬キャリ

https://pcareer.m3.com/

薬キャリは、医療従事者向けの情報提供を行っている「m3.com」を運営しているエムスリーが運営しています。m3.comは数多くの医療従事者から支持されています。薬キャリもエムスリーがグループが運営しているということで高く信頼されており、質の良い求人が集まっています。

ファルマスタッフ

https://www.38-8931.com/

ファルマスタッフは、日本最大級の調剤薬局、日本調剤のグループ企業が運営している転職エージェントです。薬剤師に特化したエージェントとしては最大手のエージェントと言っていいでしょう。正社員だけでなく多様な雇用形態の案件の求人があるので、ライフスタイルに合った転職を希望される方にはおすすめです。

ファーマキャリア

https://pharmacareer.jp/

ファーマキャリアは、「オーダーメイド転職」に強みを持つ転職エージェントです。通常、転職エージェントは、求人の依頼があった案件ありきで登録者に案件を紹介するのですが、ファーマキャリアは「登録者の希望を元に案件を創出」しているのです。

「案件の創出」とは、も登録者が希望する案件がなければ、新規開拓や既存の顧客に提案し選考の機会を作る、ということです。この点は他のエージェントとの大きな違いとなります。

まとめ

転職するには大きな可能性がある30代の薬剤師。しかし選択肢が広いからこそ誤った選択をしてしまうかもしれないので注意してください。自分は何ができるのか、何がしたいのかを把握し、自身の中で情報の取捨選択をし、余裕を持って活動に取り組むことが重要です。

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