フリーランスがエージェントを有効に活用するための方法とおすすめ5社を紹介
フリーランス(エンジニアやデザイナーなど)は、企業に所属している同ポジションの方と比較すると、「頑張った分だけ稼ぐことができる」といったことや「好きな仕事に取り組める」「時間の制約を受けない」といった「自由度が高い」といったメリットがあります。フリーランスに憧れている方は多いでしょう。
反面、フリーランスを長く続けていくためには
- 「安定して仕事を受け続けていくこと」
- 「条件の良い仕事を受けること」
- 「自己成長のためスキルアップに繋がる仕事を受けること」
が必要となります。
いずれの要素もフリーランスにとって不可欠であり大変なことですが、解消する方法のひとつにエージェントの利用があります。フリーランスがエージェントを利用するときのメリットやデメリットや選択ポイント、おすすめのエージェントを紹介します。
フリーランスがエージェントを使うメリット、デメリット
まずはフリーランスがエージェントを利用することによって得られるメリットとデメリットを紹介します。
メリット① 仕事の選択肢が増える
いくら実力のあるフリーランスの方でも、個人のネットワークで仕事を探すには限界があります。取引先や提携先に自ら売り込むことも必要です。
しかしエージェントに登録すれば様々な案件の依頼がありますので自ら営業を行う必要もありません。また、限られたネットワークではキャッチできない案件の情報も知ることができるでしょう。
メリット② キャリアアップ、スキルアップに繋がる案件の獲得ができる
エンジニアやデザイナーは目の前の仕事をこなすだけではなく、日々新しい技術、スキルを身につける必要がありますし、技術やデザインなどのトレンドを常に情報収集を行わなければいけません。そうしないと対応可能な仕事はどんどん減っていくからです。
エージェントに登録すれば数々の仕事の中からキャリアアップやスキルアップにつながりそうな仕事を選ぶことができます。中長期的な観点で考えると大きなメリットになります。
メリット③ 仕事を安定して受けることができる
請け負ったプロジェクトが非常で多忙でかかりっきりになってしまい、プロジェクトが終了後に次の仕事を探すことになり空白の期間を作ることになってしまった・・フリーランスにはあり得る話でしょう。
フリーランスにとってブランクは最も避けたいことです。しかしエージェントに登録して自身の状況をエージェントのキャリアカウンセラーや営業に伝えておけば、仕事をしながら次の仕事の紹介を受けることができます。
デメリット① 勤務地や時間の制約を受ける
次にフリーランスがエージェントを利用することによって発生するデメリットを紹介します。まずは「勤務地や時間などで制約を受けること」が挙げられます。フリーランスで働くことに「自宅で業務ができる」「自分のペースで仕事ができる」ことを魅力に感じている方は多いでしょう。
しかしエージェント経由での案件は取引先に出勤して決められた時間内はその場所で業務を行わなければいけないことが多いのです。自由が失われる、と感じられるかもしれません。
デメリット② 交渉が出来なくなる
フリーランスの方が自ら獲得した案件であれば、クライアントと金額や期間などの交渉ができますが、エージェント経由の案件は、エージェントが間に入っているため直接交渉することができません。
基本的にエージェントからの紹介案件は、エージェント提示のあった金額で請けることになります。
デメリット③ 年齢の壁がある
「正社員とは違いフリーランスなので実力さえあれば年齢は関係ない」とお考えの方もいるでしょうが、フリーランスでも年齢の壁はあり、50代以上の方が応募OKの案件は少ないとご認識ください。これは単純に「組織の年齢バランス」が理由です。
PMやPLが20代や30代、というプロジェクトであれば、企業がエージェントに依頼する際に「プロジェクトメンバーとして使いにくいので同年代かそれ以下の年代にしてほしい」とリクエストすることが多々あります。
フリーランスがエージェントを有効活用するためのポイント
フリーランスがエージェントへの登録を考えても、ただ単にエージェントに登録すればよい、というものでもありません。フリーランスがエージェントを有効活用するためのポイントを紹介します。
複数のエージェントに登録する
自分の希望や志向に合致したエージェントに登録したいとフリーランスの方は考えるでしょうが、自分に合ったエージェントを見つけるには複数のエージェントに登録しないと判断できません。
また、エージェントにもそれぞれ特色があり、独自の案件を持っていることもあります。そのような機会を逃さないためにも複数のエージェントに登録することをおすすめします。
フリーランスに手厚いサポートのあるエージェントを選択する
「フリーランスが気持ちよく働ける環境」を用意してくれるエージェントはフリーランスに人気があります。エージェントとしても多数のフリーランスに登録してもらえれば多くの高単価の案件を獲得することができます。
スキルアップを応援する、事務手続きや確定申告などフリーランスならではの必要業務のサポートをしてくれるエージェントは良い案件を抱えている可能性は高いです。
エージェントとして信頼できるコンサルタントに依頼する
いくら世間で評価が高いエージェントとはいえ、本当に自分にとって有益なエージェントかどうかは、キャリアコンサルタントや営業との相性で判断されるのではないでしょうか。
自らの代理人として交渉を任せることのできる、信頼できるコンサルタントが在籍しているエージェントを利用しましょう。
フリーランスにおすすめのエージェント5選
レバテックフリーランス
https://freelance.levtech.jp/
レバテックフリーランスはレバテック株式会社が運営しているフリーランスITエンジニア専門のエージェントです。登録者数が10万7000人(2019年3月)と多くのフリーランスが利用しています。
特徴としては、登録しているフリーランスの平均年収が862万円(2018年7月)と高単価の案件を取り扱っていることやカウンセリングが充実していること、週3日でも可能なものからフルで常駐可能なものまで幅広い案件を取り扱っていること、東京だけではなく、大阪、愛知、福岡でも対応可能、といったことが挙げられます。
レバテック株式会社は、フリーランスのクリエイター向けの「レバテッククリエイター(https://creator.levtech.jp/)」も運営しています。
フォスターフリーランス
https://freelance.fosternet.jp/
フォスターフリーランスは株式会社フォスターネットが運営しているフリーランスエージェントです。東証一部上場の豆蔵ホールディングスグループであること、20年の歴史を持ち、15,000人以上のフリーランスに紹介実績を持つなど安心できるエージェントと言えるでしょう。
常時5,000件以上と豊富な案件の依頼があり、高単価の案件(最高報酬230万円)も多数紹介可能です。ホームページで案件の確認はできますが、掲載案件は全体の10%で非公開案件のほうが多いのでまずは登録してみることをおすすめします。
フリエン
https://furien.jp/
フリエンはアン・コンサルティング株式会社が運営しているフリーランスITエンジニア向けエージェントです。東京、大阪、福岡(福岡は2019年5月に開設)に拠点がありますので関西や九州のフリーランスの方でも相談することが可能です。
累計の案件数は30,000件と多数の企業からの依頼があり、また登録しているフリーランスの平均の年収が720万円、年収アップ率が80%と高単価の案件を扱っています。
エージェントは企業担当と登録者担当が分かれることが多いのですが、フリエンではお互いを同じコンサルタントが担当しているため、案件と希望のミスマッチが起きにくいことも特徴のひとつです。
Midworks
https://mid-works.com/
Midworksは、株式会社Branding Engineerが運営しているエージェントです。大きな特徴としては、フリーランスでありながら「正社員並みの保障を受けることができる」ことです。
具体的な補償としてはフリーランス向けの賠償責任補償や健康診断優待、税務のサポートや保険補助、経費補助や福利厚生企業のサービス提供、といったことから、参画中に案件と案件との間でブランクがあった時の給与保証制度まで用意されています。
フリーランスとして働くのはリスクが必ず伴いますが、Midworksに登録するとそのようなリスクを抑えることができます。
クラウドテック
https://crowdtech.jp/
クラウドテックは株式会社クラウドワークスが運営しているフリーランスエージェントです。クラウドテックの特徴は案件が豊富にあることです。クラウドソーシングの草分けでもあるクラウドワークスが運営しているため、希望によって多種多様な案件があります。
ホームページの「こだわり」案件検索では、単価や期間、開発環境、スキルの習熟度などに関する案件の検索項目があることはもちろんのこと、「公的機関」「イヤホンOK」「仮眠室あり」「エンジニアブログあり」といったユニークな項目での検索も可能です。いかに多くの案件があるか理解できます。
まとめ
現在フリーランスエンジニア向けのエージェントも非常に多く存在しています。エンジニアとしてのキャリアを構築するためにも、また継続して業務を行うためにも、エージェンを利用するのは有効な手段です。
ご自身の方向性に合致する案件と提供してくれるエージェントを見つけることができれば、またビジネスパートナーとなりそうなコンサルタントを見つけることができればフリーランスとして安定して活躍できるでしょう。