北野病院の評判~給料・年収・日勤・夜勤なし・ブランクは?
北野病院は、大阪市に設立されている病院で、高度医療の推進に力をいれています。地域医療や福祉との連携にも積極的で、大阪での基幹病院として役割をになっています。
働きやすさを追求している病院で、定期的に職員に対する意識調査を行い、データ分析まで行っています。院内には保育園が設置されており、一般保育だけではなく、夜間や一時利用も可能ですので、ママ看護師として長く働いている人が多くいます。
ここでは、北野病院の評判から、その特徴についてみていきたいと思います。
Contents
北野病院とは
北野病院は、1928年(昭和3年)財団法人田附興風会医学研究所 臨床医学研究用病院として大阪市に設立、病院が建設される地区が「北野」と呼ばれていたことから命名されています。現在では、1500人のスタッフが働いている大病院となりました。
詳細情報
【病院の特徴】
2001年に現在の場所に移転し、「大阪府がん診療拠点病院」「地域医療支援病院」「地域周産期母子医療センター」などの指定を受け、大阪における高度先進医療を推進しています。
またそのなかで、高い専門性と倫理観を持った看護師を育成することに励まれており、高い教育制度については看護学生や転職希望者のなかでも注目されている病院です。
また働きやすさを追求していることが特徴で、できる限り希望に沿った形で勤務することができるとして、出産を経験したママ看護師も多数働いています。
【病床数】
699床(一般687床、精神12床)
1日当たりの外来患者数:1,702名(平成29年度実績)、1日当たりの入院患者数:668名 (平成29年度実績)
【診療科目】
血液内科、リウマチ膠原病内科、心療内科、神経精神科、小児科、小児外科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、産婦人科、眼科、形成外科、皮膚科、整形外科、麻酔科・集中治療部、放射線科、病理診断科、化学療法センター(腫瘍内科)、感染症科、循環器内科、不整脈科、心臓血管外科、呼吸器内科、呼吸器外科、消化器内科、消化器外科、神経内科、脳神経外科、腎臓内科、泌尿器科
【設置されている診療センターや部門】
初期診療センター、心臓センター、呼吸器センター、消化器センター、神経センター、腎泌尿器センター、血液浄化センター、糖尿病内分泌センター、ブレストセンター、乳腺外科、健康管理センター、人間ドック、リハビリテーションセンター、栄養部など
採用条件など
北野病院は、新卒の看護師だけではなく、随時中途採用も行っています。定期的に看護師の採用を行っていますので、気になる人は病院公式サイトの募集要項を見るようにしておきましょう。
看護師の募集内容は以下の通りです。
【勤務時間】
日勤/8:30~16:30(休憩60分)
夜勤/16:00~翌9:00(休憩120分)
※二交替制
【給与】
4年生卒:基本給:231,700円、主要手当:43,244円、合計:274,944円
3年生卒:基本給:227,700円、主要手当:43,076円、合計:270,776円
※主要手当には夜勤手当(月4回程度)含む
※2018年4月入職予定者
【給与例 経験5年の場合】
4年生卒:基本給:253,000円、諸手当:44,196円、合計:297,196円
昇給:人事考課の評価に基づき給与改定
賞与:年2回(4.2ヶ月分)
その他手当:通勤手当(最大月額50,000円まで支給)、住宅手当(最大月額25,000円まで支給)、家族手当、超勤手当 など
【休日】
年間休日:102日(開院記念日、連続休暇6日、年末年始6日含)
有休休暇:別途有給休暇10日(初年度)
【福利厚生】
看護師寮:契約ワンルームマンション(梅田エクセルハイツ)完備(新卒者のみ)
※病院から徒歩7分
※【1年目】合計33,539円 電気・ガス代別(敷金・礼金なし)
※【2年目】合計38,539円 電気・ガス代別
院内保育所:院内保育所を設置。月~土曜日(7:20~17:38、延長保育19:30まで)。臨時保育、延長保育、夜間保育、病児保育可能。
※月額一律3万円
院内診療費補助制度:職員本人は保険診療分100%補助。扶養家族は保険診療分の50%補助。
北野病院の内部情報
看護師の業務について
北野病院は、大阪市の地域医療の中核としての役割を担っているのはもちろんのこと、医学研究所としての機能を併せ持っている病院です。研究所においては積極的に各診療科や部署と連携を図りながら症例に基づいた臨床研究に取り組んでいますので、常に先進医療のなかで看護実践を行うことができるとして注目されています。
現場では、判断能力を有した自律した看護職員を必要としており、さらに看護師としての質や高い倫理観も必要となります。そのような高度な看護実践を担うことができる看護師を育成するために、独自のキャリア開発ラダーシステムを導入しています。
多くの病院においては新人看護師に対する教育のためにプリセプター制度を導入しています。しかし北野病院ではあえてグループでのサポートを採用して、指導に当たっています。プリセプター制度では1対1の指導で、指導看護師による細かな教育が行えるというメリットはありますが、常にマンツーマンでのOJTを行うことは難しく、プリセプターは新人看護師が行う業務のそばにいるとは限りません。
新人教育の期間を2年に設定し、サポートグループ内において看護師の基礎力を着実に高めていくことが可能です。多くの先輩職員から、良い部分をどんどん吸収していくことが可能ですし、現場に必要な実践力をつけることができます。
看護師教育は、集合研修と現場教育からなっており、うまく連動させながら効果的にスキルアップすることが可能です。
患者さんに対しては、独自の「相棒システム」が導入されており、看護師2名で担当する仕組みとなっています。2人の看護師の目によって観察や確認が行え、どのような視点が必要になるのか、新人看護師は学ぶことができます。
残業、休み、有給消化など
北野病院は、1日当たりの外来患者数が1,700名を超えており、さらに1日当たりの入院患者数は600名 を超えているという大病院です(いずれも平成29年度実績)。臨床研究も積極的に行われており、先進医療を支えている看護師の業務は、とても高度でハードなものとなっています。
就職する看護師は、職員のことをしっかりと考えてくれるという情報のもとで希望している人が多いのですが、圧倒的な業務の多さと忙しさに驚きを隠せない人が少なくありません。
日勤で出勤している看護師であれば、残業は当たり前となっています。部署にもよりますが2~3時間程度の残業は当然のようで、出勤時にはプライベートの用事を入れることをやめている看護師もいます。
あまりに忙しすぎて心身に不調をきたしてしまい、1年も満たない間に退職してしまう看護師も少なくありません。毎年、多くの新卒看護師が採用されますが、看護師の入れ替わりは多いといってもいいでしょう。
教育制度がしっかりとしてはいるのですが、夜勤に初めて入るタイミングがとても早く、それが1年目の看護師の精神的な負担にもなっているようです。
またもともと年間休日が少なく、すべて含めても102日しかありません。休みの多い病院では、年間120日以上にもなるところがありますから、これも負担感が増す要因となっています。
ただし希望休はほかの看護師とぶつかるようなことがなければ、数日は取得することができます。
人間関係はいいの?
北野病院は述べている通り、どの部署においてもかなり忙しいなかでの業務になることは間違いありません。しかしそのようななかでも、全体的に仲良く働いている印象があります。
1年目の新人看護師は、病棟の業務を覚えたり、看護師としての知識を付けていくために、病棟でのサポートチームのなかでOJTを受けていくことになります。
多くの病院ではプリセプター制度を導入していますが、これではプリセプターとなった看護師一人に負担がかかってしまいます。新人看護師としても常にプリセプターが近くで働いてくれるわけではない、というデメリットがあるのです。
サポートチームのなかでの研修では、さまざまな先輩看護師にかかわりながら病棟業務を覚えていくことができますので、先輩たちのいい部分を学んでいくことができます。一人の指導看護師に負担がかかるようなことはありません。
このような教育制度によって、病棟内のコミュニケーションはしっかりととられている印象があります。先輩看護師はもちろん厳しいのですが、優しさを兼ね備えており、新人看護師も相談しやすい雰囲気があります。
新卒で就職する看護師が多く、5年目くらいの看護師までが多く配置していますから、同年代が多い印象があります。そのためプライベートでも仲良くしている光景が見られます。
北野病院の評判からみた転職するメリット・デメリット
転職するメリット
1、チームによるサポートを受けながら看護スキルを高めることができる
北野病院は、独自の教育システムであるキャリア開発ラダーシステムがあり、専門職として求められる能力を身に付けることができます。意識の高い看護師であれば、どんどん新しい知識を吸収することが可能ですし、実際、志の高い看護師がたくさんいます。
新採用の看護師はプリセプター制度ではなく、現場チームのサポートによって現場業務を覚えることができます。1人の看護師から知識や技術を習得するのではなく、多くの先輩看護師からいい部分だけをどんどん吸収することができるのです。
最初の2年間は決められた内容の研修を受けていきます。多くの病院では、新採用時の研修は1年となっていますが、北野病院では2年間のサイクルで計画立ててあるのが特徴です。サポートチームにも役割がきちんと決められており、実施指導メンバーを統括する実施指導リーダーが存在し、新人看護師がしっかりと業務が覚えられるように配慮されています。
カリキュラムがかなりしっかりしていることもあり、新卒看護師であっても確実に看護師としてのスキルを高めることが可能です。すでに退職した看護師からも、「あのときの教育があったから」と感じている人も少なくありません。
2、人間関係がよく福利厚生も整っており働きやすい
北野病院ではかなり病棟業務は忙しいのですが、職員同士はとても仲がいいのが印象です。やはり教育システムのサポートチームがしっかりと機能しているからであるといえるでしょう。看護師同士のコミュニケーションがスムーズで、新人看護師でも先輩看護師に相談しやすい雰囲気があります。
新卒の採用は多いので同期が多く、同世代の若い看護師が多いことから、和気あいあいと明るいムードのなかで働くことができます。
また福利厚生がしっかりと整えられており、なかでも小さい子どもがおられるママ看護師が安心して働くことができるように、院内保育所を完備しています。3歳まで利用することができ、早出の時間から、遅出の時間であっても利用可能です。また一時的な臨時利用もできますし、延長保育も可能です。さらに夜間保育や病児保育も完備されています。
子どもがいるから働けないと考えているママ看護師にとってはありがたい制度だといえるでしょう。
転職するデメリット
1、つねに忙しく、残業は日常的にある
北野病院は、1日当たりの外来患者数が1,700名を超えており、1日当たりの入院患者数は600名を超えています (平成29年度実績)。患者さんを支える看護師は、つねに忙しくしている状態です。
また日勤であっても2~3時間の残業は当たり前のようになっており、退勤時間が20時を超えるようなことも珍しくありません。あまりの忙しさに心身に不調をきたす看護師もおられます。
さらに病棟では勉強会や研修会、委員会活動も積極的に行っており、業務時間外に勉強しなければならないことも少なくありません。
残業代はもちろんしっかりと支給されますが、業務についていくことができずに退職してしまう看護師も少なくありません。
2、年間休日がほかの病院よりも少ない
北野病院で定められている年間休日は、年末年始などすべて含めても102日しかありません。月の休みは少ない月では7日程度のこともあります。
大阪府内の別の病院では、年間休日120日を超え、月に10日以上取得しているところもありますから、それらと比べると大手法人のなかでは少ないほうだといえるでしょう。
希望休日はそれほど多く取得できるわけではなく、有給休暇についてはほとんどの人が取得できていない現状があり、次年度に繰り越している状態です。
ただし夏には6日間の連休を取得できることができ、それに合わせてリフレッシュしているようです。
特に1~2年目の看護師は覚えなければならない業務や知識がたくさんあるために、休日を利用して勉強している人も多くいますが、休みが少ないことで業務が覚えきれないというジレンマを抱えている人も少なくありません。
教育システム自体はしっかりと整えられており、志の高い看護師は多いのですが、なかなか思うようにスキルを高めることができないと悩んでいる看護師もおられる現状だといえます。
まとめ
北野病院で看護師として働きたい人のために、評判など詳細をお伝えしました。
独自の教育システムを構築されており、チームのなかでさまざまな教育を受けることができます。1人の先輩看護師からだけではなく、さまざまな看護師とかかわることができ、知識や技術を習得することができる病院です。
臨床研究も積極的に行っていることから、先進医療にかかわることもでき、そのなかで高度な看護実践を行うことも可能です。
さらに北野病院の内部情報を知りたい人であれば、看護師転職サイトに登録することをオススメします。担当コンサルタントが内部情報をしっかりと掴んでいますので、細かな人間関係や上司の性格などを知ることができます。
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