聖マリア病院の評判~看護師の給料・年収・日勤・夜勤なし・ブランクは?
聖マリア病院は、カトリックの愛の精神を理念としている病院で、理念をもとにして保健、医療、福祉および看護教育の実践に取り組んでいます。安全で質の高い医療サービスを提供することを方針として、救急医療を始めとして地域医療においても役割を担っています。
看護師においても病院の基本理念のもとに、全人的な看護実践ができるように努めています。人材の育成にも積極的ですので、地域から注目されている病院です。
ここでは、聖マリア病院の評判から、その特徴についてみていきたいと思います。
Contents
聖マリア病院とは
聖マリア病院は、福岡県久留米市に位置する病院で、西鉄天神大牟田線「試験場前駅」下車徒歩5分という好立地です。便利な場所に設置されていますから、近隣からも受診に訪れる人が多くなっています。
詳細情報
【病院の特徴】
聖マリア病院は、1953年に設立された病院で、41の診療科を有する病院です。最先端の医療も積極的に導入しており、手術支援ロボット「ダヴィンチ」、血管造影装置と手術台を組み合わせたハイブリッド手術室、地域医療支援のためのヘリポートなど、配置されています。
ほかの病院にはない「カトリックの愛の精神による保健、医療、福祉および教育の実践」を理念として掲げられていることから、看護師においても全人的な質の高い看護実践を求められています。
そのため福岡県だけではなく、幅広い地域から看護師の就業希望があります。高い人材教育
を受けることができますから、とても注目されています。
【病床数】
1097床(一般病床931床、療養病床100床、精神病床60床、感染病床6床)
【診療科目】
消化器内科、外科、移植外科、脳神経外科、脳血管内科、神経内科、リウマチ膠原病内科、整形外科、呼吸器内科、呼吸器外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、腎臓内科、産婦人科、乳腺外科、放射線治療科、血液内科、緩和ケア内科、精神科、歯科・口腔外科、耳鼻いんこう科、眼科、循環器内科、小児循環器内科、心臓血管外科、糖尿病内分泌内科、生活習慣病科、小児科、小児外科、新生児科、小児歯科、矯正歯科
【設置されている診療センターや部門、専門外来】
糖尿病センター、腎センター、総合周産期母子医療センター、病児保育(マリアン・キッズ・ハウス)、救命救急センター、脳神経センター、循環器センター、リハビリテーションセンター、中央手術センター、中央臨床検査センター、臨床検査室、中央診断治療センター、診療放射線室、先進メディカルセンター、臨床工学室、栄養指導管理室、臨床心理室、薬剤部、がん相談・診療支援センター、緩和ケアセンター、呼吸器病センター、消化器病センター、内視鏡センター、看護部 など
採用条件など
聖マリア病院は、新卒の看護師だけではなく、随時中途採用も行っています。定期的に看護師の採用を行っていますので、気になる人は病院公式サイトの募集要項を見るようにしておきましょう。
看護師の募集内容は以下の通りです。
【勤務時間】
◎2交代制
日勤:8:30~17:00
夜勤:16:30~9:00
◎3交代制
日勤:8:30~17:00
準夜勤:16:30~1:00
深夜勤:0:30~9:00
※4週8休
【給与】
4年生卒:基本給206,200円、主要手当43,400円、合計249,600円
3年生卒:基本給200,600円、主要手当43,200円、合計243,800円
2年生卒:基本給191,300円、主要手当42,800円、合計234,100円
※夜間手当(準夜勤4回、深夜勤4回)、住宅手当を含んで計算しています
昇給:年1回
賞与:年2回、3.85か月分支給(2016年度実績)
その他:時間外手当、通勤手当(月額55,000円まで)、住居手当 その他規定による
【休日】
4週8休
有給休暇:あり(初年度10日付与、年間最高20日まで付与)
※その他規定による
【福利厚生】
看護師寮:あり。民間の借り上げアパートなど。
育児支援:院内保育所「聖マリア保育所」を設置。病児保育施設あり。
※産休明けより就学前まで利用可能
※7:30~18:30(延長保育22:30まで)365日保育
その他:共済会制度、職員旅行(海外、国内のコースから選択) など
聖マリア病院の内部情報
看護師の業務について
聖マリア病院は、1953年に開設された病院で、「カトリックの愛の精神による保健、医療、福祉、および教育の実践」を理念として医療サービスの提供に取り組んでいます。先進医療にも取り組んでおり、手術ロボット「ダヴィンチ」の導入を始めとして、高度な医療においても積極的に提供しています。
看護師においてもカトリックの精神に基づいた看護実践を行うことが看護理念となっており、全人的な対応を基本としています。看護師は患者さんに寄り添うことを基本としていますが、高度な医療に対する看護実践も担わねばなりません。そのため質の高い看護実践が行えるように人材育成に力を注いでいます。
看護教育については独自のキャリア開発理念が設定されており、主体的に目標に向かって学んでいくことができるシステムになっています。クリニカルラダー制度が導入されており、カトリック愛の精神を根本として、看護技術や知識の向上に努めています。
キャリア開発プログラムでは、新人看護師からレベルⅢまでの3段階でのプログラムが設定されています。看護師の経験に応じて学んでいくことができ、志の高い看護師については指導者や教育者として活躍している人もいます。
新卒1年目の看護師については、新人職員教育が用意されており、集合研修にて看護業務の基礎を学ぶことができます。現場業務については先輩看護師がプリセプターとして指導に当たりますから、先輩と一緒に現場業務を覚えていくことになります。看護知識においても、看護技術においても、着実に実力をつけていくことができるシステムですから、不安な1年目において安心して業務に取り組むことができます。
残業、休み、有給消化など
聖マリア病院は、常に入院者数が1000人ほどおられる病院で、外来患者数もとても多くなっています。カトリックの愛の精神というだけではなく、高度な医療を求めて近隣から広く利用されている病院です。
看護師においては、理念に基づいた看護実践を求められており、日々忙しく業務に当たっています。看護師は全人的な看護実践をしていこうと努めていますが、あまりの忙しさに疲弊してしまうこともあるようです。
部署にもよりますが新患の対応が目まぐるしく、残業は日常的となっています。日勤であれば2~3時間くらいの残業は珍しくありません。新人看護師であれば情報収集も必要となりますので、就業時間の1時間ほど前から出勤している人も少なくありません。夜勤明けであっても残業しなければならないこともあります。
看護師の配置はかなり多いのですが、大病院で新患も多いことからどれだけ看護師がいても業務量が多すぎる状態です。 あまりの忙しさに退職者も多いのが実態です。
看護師の教育に力を注いでいますが、看護師の負担になることもあります。新人看護師のプリセプターとなった看護師であれば、自分自身の業務に合わせて新人指導も行わねばなりませんから退勤時間がさらに遅くなってしまいます。勉強会や研修会は時間外にて開催されることもあり、これらも負担に感じている看護師が少なくありません。
休みについては4週8休を取得することはできますが、同規模の大学病院などと比べると少ないといえます。とても勉強になる病院ではありますが、うまくリフレッシュすることが必要です。
人間関係はいいの?
聖マリア病院はカトリックの精神を理念にしており、看護師においても全人的な看護実践に努めています。
毎年、新卒の看護師は多く入職してきますので、同期の看護師は多くいます。新卒の看護師においては先輩看護師がプリセプターとして教育に当たりますが、プリセプターは3年目程度の看護師が行うことが多く、業務の質問や相談はしやすい雰囲気であるといえるでしょう。病棟は全体的に明るい雰囲気です。
ただし忙しすぎるあまり、いつまでも勤務し続けることができるかどうか不安に感じている看護師が少なくありません。そのため結婚や妊娠などのきっかけによって退職してしまう看護師が後を絶ちません。
どうしても看護現場では中堅看護師が少なくなり、若手の看護師とベテラン看護師で構成されているような形になってしまいます。
ベテラン看護師のなかには新人看護師に対して厳しい人もおられ、このような雰囲気が苦手と感じている新人看護師もおられます。
また休みが少ないと感じている看護師が多いことから、なかなかリフレッシュすることができず、現場業務でもイライラすることもあるようです。
さらに福利厚生もほかの病院と比べそれほど充実しているわけではなく、院内保育園などを利用することもなく、退職してしまう人がいることは今後の課題となるでしょう。
聖マリア病院の評判からみた転職するメリット・デメリット
転職するメリット
1、教育システムは整っておりスキルを高めることが可能
聖マリア病院は、高度な医療を実践していることから、幅広い症例の方を受け入れています。そのため看護師は偏った知識や技術だけではなく、幅広く看護実践を身に付けていくことが可能です。手術支援ロボット「ダヴィンチ」の導入もあり、先進医療にかかわっていくこともできます。
このような取り組みから看護師に対する役割はとても大きく、質の高い看護実践を行えるように人材教育に積極的に取り組んでいます。勉強会や研修会、委員会活動などは毎月定期的に開催され、多くのことを学ぶことができます。
クリニカルラダー制度によって一つずつ着実に階段をのぼっていくことができますし、高い教育制度でスキルを高めたいという志の高い看護師から注目されている病院です。
また新卒1年目の看護師は、プリセプター看護師が一緒に病棟業務を行いますから、着実に業務を覚えることができます。安心して業務に就くことができるでしょう。
2、病院内はきれいで設備も整っている
聖マリア病院はとてもきれいな病院で、設備もしっかりと整っています。病院周辺にある国際医療センター地域医療支援棟は2012年に、聖マリアヘルスセンターは2014年に完成しており、最新設備のなか看護業務を行うことができます。
看護業務での動線がきちんと考えられていることから、看護師が働きやすい病院であるといえます。
日々の記録については電子カルテが導入されているために、看護業務でラウンドするあいだにも記録を入力していくことが可能です。残業は多いですが最新設備によって看護業務の負担軽減に努めているといえます。
転職するデメリット
1、忙しすぎて毎日の残業は当たり前となっている
聖マリア病院は、入院患者数は1000人を超え、毎日の新患もとても多いのが現状です。残業は当たり前となっており、1日に2時間~3時間という病棟も珍しくありません。
看護師の配置数はとても多いのですが、圧倒的な業務量であり、時間内に終わらすことはできません。夜勤明けでも残業しなければならないこともあり、看護師はギリギリの精神状態で働いているといっても過言ではありません。
教育に力を入れていますが、これが看護師への負担となっています。勉強会や研修会では多くの看護実践を学べると感じている看護師も多いのですが、帰宅が遅くなったり休日を利用して参加する看護師からは限界を感じてしまうこともあるようです。
さらに残業代については支給されますが、残業の内容によっては認められないことも多くあるようです。それが不満となり、さらにストレスを抱えてしまう原因となってしまいます。
2、業務量・給料・福利厚生に不満があり退職者が多い
聖マリア病院はかなりの業務量で常に残業をしなければなりません。体力がかなり必要で、若い看護師においてもついていくことがかなり大変な業務内容となっています。
新卒1年目の看護師であれば覚えなければならないことも多くあり、不安を感じて退職してしまう人も一定の割合で存在します。
また新卒看護師が1年目を乗り越えたとしても業務量が少なくなるわけではなく、看護師の多くは「子供ができたら家庭と両立できない」と考えています。実際、結婚を機に退職してしまう看護師は多く、院内保育園などの福利厚生を活用しない人が少なくないのです。
同規模の病院では、月に10日~11日程度の休日があるところもありますが、聖マリア病院では基本4週8休の休みしかありません。これで3交代制の部署であれば、休みが少ないと感じてしまうは仕方がありません。
さらに多くの看護師は給料が少ないと感じています。残業代が付かない、賞与の支給額が減っている、住宅手当が少ないなどの不満が高まっています。
そのような状況から退職者は多く、中堅クラスの看護師がどうしても少なくなってしまうのです。
まとめ
聖マリア病院で看護師として働きたい人のために、評判など詳細をお伝えしました。
聖マリア病院はカトリックの精神を理念として、救急医療や高度な医療に積極的に取り組んでいます。先進的な取り組みも行っており、地域住民からのニーズも高まっています。
看護師は、全人的な看護実践を求められており、質の高い教育システムによりスキルアップを目指すことが可能です。福岡県だけではなく、広い地域から注目されている病院です。
さらに聖マリア病院の内部情報を知りたい人であれば、看護師転職サイトに登録することをオススメします。担当コンサルタントが内部情報をしっかりと掴んでいますので、細かな人間関係や上司の性格などを知ることができます。
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参考:聖マリア病院 公式サイト