既卒でも転職はできる!既卒でも安心して転職する方法とは?
既卒という立場から転職活動を志してはいるものの、転職に対して自信を失っている方が多くいます。
しかし、既卒だからと言って転職を諦める必要は全くありません。
この記事では既卒でも安心して転職できる理由や転職を成功させるための方法を解説します。
Contents
既卒でも正社員になるコツ
既卒から正社員になるには、ちょっとしたコツがあります。
既卒だから正社員になれないということは無い
既卒は一生正社員になれないということはありません。
既卒でも頑張って正社員となった人はいくらでもいます。ただ、既卒と新卒や第二新卒というものを比較すると統計的には正社員になりにくいということはあるということはいえます。
ですが、これは単なる数字上のデータですから、これで既卒だから正社員になることを諦めるという必要はありません。問題なのはむしろこの諦めるという行為にあると考えた方がいいでしょう。
既卒の半分以上が内定を貰っている
諦めなければ、ほとんどの人に可能性はあります。しかも、その可能性というのは少ないというものではなく、かなり広い可能性ということになります。
後述しますが、既卒の内定率は約43%です。ということは、半分近くの人が内定をもらっているということですから、これは別に諦める必要がある数字ではないでしょう。
これが数パーセントというのであれば、よほどの人でなければということになりますが、半分近くあるということは別に諦める必要はなく、続けて活動をしていれば可能性はあるということがいえるかもしれません。
大切なのはアピール材料を増やすこと
まずはあきらめないこと、そして、自分のアピール材料を増やしていくことが大切ということになります。
今は実力主義、成果主義の時代です。ですから、アピール材料が増えれば増えるほど、望みの条件で仕事をすることが出来るようになるということです。
仕事をしていないときに何もしていないと、マイナス材料ですが、仕事についていない時を有効活用して自分の特技を伸ばしていたり、資格を取得していたりすれば、これは間違いなく好材料です。
場合によっては、新卒の人たちよりも好待遇で迎え入れてくれるようなこともあるでしょう。
企業が見ているのは、どこを卒業したのかではなく、会社で役に立つのかどうかということですから、会社に役に立つということをいかにアピールできるのかとうことが大切なのであって、既卒だからどうのこうのというのではないということです。
既卒とは?第二新卒とどう違う?
似ているように思える既卒と第二新卒には大きな違いがあります。
果たして、どういった点が既卒と第二新卒の違いとなっているのでしょうか。
そもそも既卒と第二新卒の違いとは?
既卒というのは、中学校や高校、大学を出て一度も就職をしていない人のことです。就職浪人のようなものと考えるとわかりやすいでしょう。
ただ、就職した経験がない就職浪人のことです。これに対して第二新卒は既に一度就職していて、退職して次の仕事を探している人のことをいいますから、既卒と第二新卒との違いは一度就職しているのかどうか、働いている経験があるかどうかということになります。
働いている経験があるとないでは印象が違う
この働いている経験があるのとないのとでは、特に大きな違いはないような気もするかもしれませんが、雇う側にとっては一度経験をしている人の方が安心して雇えるということがあります。
何らかの事情で退職したのでしょうが、一度働いているということは、既に実績があるということになります。実績がある人とない人とでは実績がある方を選びたいというのは、企業の本音ということになるでしょう。
ですが、既卒だから第二新卒に勝てないなどと企業が判断しているわけではありません。別に既卒であろうと第二新卒であろうと、企業がその人を雇うのは、会社にとってそれが利益となると考えるからです。
会社にメリットがある人材と印象付けられれば雇ってもらえる
つまり、その人が会社にとって雇うだけのメリットがあると考えれば既卒でも第二新卒でも雇います。反対にメリットが感じられないとなれば、既卒であろうが第二新卒であろうが雇いません。
企業にとって人を雇うというのはとても大きなことです。ある意味ではリスクでもありますから、企業は極力冒険を避けることを考えます。
ですから、実績がある第二新卒の方を選ぶ傾向があるということはあるかもしれません。ただ、それはあくまで傾向であって、既卒の人でも第二新卒の人以上の魅力があれば当然企業は喜んで雇ってくれます。
会社に貢献してくれるということがあれば、むしろ積極的に雇うことをするでしょう。ですから、別に既卒でも第二新卒でも大きな違いがあると感じる必要はありません。
既卒と新卒の内定率を比較してみよう!
では既卒と新卒では内定率にどれくらいの差があるのでしょうか。
既卒は内定率が低いがだからといって不可能ではない
既卒の内定率は約43パーセントなのに対して、新卒は約80パーセントです。これは年によってもかなり変わるでしょうが、新卒が既卒よりも確実に内定率が高いということはいえるでしょう。
ですが、これをもって既卒は不利でほとんど不可能ということではありません。そもそも既卒と新卒では条件がちがうので、これを比較してもそれほど大きな意味はありません。
既卒と新卒では転職活動の難易度が違う
新卒の場合は、企業も大量に雇う用意をしているので、入社説明会やリクルート活動もして、企業と大学と示し合わせて入社するようにしているわけですから、これが数字が高いのは当たり前です。
それに対して既卒は自分一人で就職活動をしているわけですから、これがなかなか高い数字が出ないのは当然といってもいいでしょう。
新卒の場合は大学も学生を支援しまくっていて、大学の名誉にかけても学生を就職させるようなことまでしているのです。
難しい立場でありながら既卒で約半分の内定率は凄い
むしろ注目すべきなのは、約43%という既卒の内定率です。約半分近くあるということです。
上記のように既卒は大学などを卒業して一度も仕事をしたことがない人たちです。それでも約43パーセントも内定をもらっているというようにも解釈できます。
それも大学などの支援も無しにです。ということは、地道に活動を続けていると内定はもらえる可能性はあるというのがこの数字だとも考えられるでしょう。
何しろ既卒の人はどれぐらいの人が真剣に就職活動をしているのかがわからないうえでのこの数字です。新卒の場合は大学が支援していて、ほとんどすべての人が就職活動を全力でやってのこの数字です。
企業側も入社時期を新人に合わせて募集をしての数字です。これに対しては既卒の場合は、単独で活動をしての数字です。企業側も大学も何もサポートはしていません。
ということは、やる気のある人にとっては別に諦める必要もない数字だといえます。むしろ、頑張れば大丈夫と考えてもいいでしょう。
未経験、職歴なしでも30%の既卒者が正社員になれている!
結論を言えば、未経験で職歴なしでも30%の既卒者が正社員になれています。この数字を高いと見るのか低いと見るのかということは人それぞれでしょうが、これで既卒の人は正社員になれないということはいえないということがわかるでしょう。
大切なのは会社にメリットがある人材かどうか
別に企業は既卒かどうかなどたいした問題ではないと考えています。重要なことは会社にとってメリットがあるかどうかの一点だけです。
新卒の人が採用されても多くの人が会社を辞めています。第二新卒という言葉が出来るぐらいに多くの人が会社を辞めているわけですから、会社としても新卒をとることの意味というものが特になくなってきていることも理解しています。
未経験で職歴がないことがネックだと考えているのは、実は会社ではなく、当の本人だけということが多いといえます。
会社にとってはしっかりと働いてくれるのであれば、既卒であろうが新卒であろうが第二新卒であろうが関係ありません。成果主義の現代ではますますこの傾向は強くなっています。
スキルを身に着けて信用度を上げる
大切なことは既卒であっても会社の役に立つということをアピールする事と、そのための努力をしていることで、自分に対する信用を獲得することです。
例えば英語力を身につけるというようなことでもいいでしょう。最近の若い人は英語留学をするような人も少なくなっているということですから、英語力は大きな武器となるケースも多々あります。
アルバイトをしながら英語をマスターしたとなれば、これはかなり評価も高くなるでしょう。こうしたことが、企業からの信用をえることになります。
今は企業はどこの大学や高校を出たのかということはほとんど気にしていません。何故なら大学で仕事をするわけではないからです。
企業は実際に仕事をする人を求めているわけですから、自分がいかに、その仕事が出来るのかということをうったえ続ければ、振り向いてくれる会社はいくらでもあると考えてもいいでしょう。
既卒で就職できない原因はまさに!
既卒で就職できない原因はまさに考え方の違いにあります。ネガティブ思考といってもいいかもしれません。
ネガティブ思考が既卒が転職できない原因
既卒ですが働かせてもらえないでしょうかというのでは今の企業は採用しません。
こんな考え方では新卒でも採用されないといってもいいでしょう。これまで働いた経験がないということで、どんどんと卑屈になっていることが多いのです。
転職できなかったからこそスキルを身に付ける努力をする
逆です、就職できなかったので、自分はこういう努力をして、こういう知識と技術を身につけてきたので、それをこの会社で活かしたいと考えていますということにするのです。
こうすれば、既卒であることなど関係なくむしろ会社としては、いい人材を得ることが出来たとして喜ぶでしょう。企業が既卒を雇っていないのではなく、既卒の人がどんどんと卑屈になることで、企業から離れていっているということです。
既卒と考えること自体に意味がない
言うまでもなく企業というのは自由競争で世界で戦っているのが企業です。この情報化社会では、どんな企業でも例外なく必死で戦っているといってもいいでしょう。
そんな厳しい世界です。自分の出自がどうのこうのなど気にしているような余裕がある企業などどこにもありません。ですから、既卒だからと考えていること自体に意味がないのです。
企業は既卒でも優秀な人材は、やる気のある人材、企業の役に立ってくれる人材は遠慮なく採用します。そして他社に引きぬかれないように正社員にしたり、いろいろな好待遇も出してくるでしょう。
それぐらいに今の人材獲得競争は激しいものがあります。ですから、既卒だからというようなことを考える必要など全くありません。
既卒であることを武器にしてアピールしていくべし
むしろ、既卒であることを武器にして自分がいかに役に立つのかということを企業にアピールしていくといいでしょう。
そして、そのための努力を惜しまないことです。努力をしていない人が激戦の中にある企業で活躍できることはまずありません。
努力をすれば、それなりの自信も生まれますから、まずは自分なりの努力を見せるようにしましょう。
既卒は一生正社員になれないは嘘!
既卒だから一生正社員になれないなんてことはありません。
なぜそう言い切れるのか、その理由はこのようになっています。
既卒が正社員になれないということは無い
既卒は一生正社員になれないということは嘘です。というより、デマといった方がいいかもしれません。既卒でもやれば正社員にもなれますし、場合によっては役員や経営者にだってなれるでしょう。
今の時代はそういう時代です。国際的な競争社会にあって企業は人の出自や出身などというどうでもいいことを気にするような時代ではなくなりました。
優秀な人材はいつでも採用するし、いつでも他社から引き抜いてくるという時代です。
優秀さと我慢ができる人材が求められている
そして、正社員は別に特別なものでも何でもありません。ですから、既卒でもコツことと活動をしている人は高い確率で報われる可能性が高いと考えられます。
何故なら企業はそうした人の方が我慢強いということを知っているからです。
企業が求めているのは優秀な人材と我慢強い人材です。
優秀な人材は目立つので直ぐに見つけることが出来ますが、地道にコツコツと働く人材というのは実はなかなか入手できないということを実感しています。
第二新卒ということばが出てくるほどに、企業に入社しても辞めていく人はごろごろいるのです。そうした人たちのほとんどが、自分のイメージする仕事とは違うという意味不明な理由で辞めています。
こうした人たちは地道な仕事が我慢できないのです。ですが、既卒の人は苦労をしている人が多いですから、新卒の人たちが敬遠していたような地道な仕事もしてくれる我慢強さがあるとも考えてくれます。
そして、自分がそうしたメリットがあるということをアピールすることが出来れば、それを認めてくれる会社も出てくるでしょう。
卑屈になりすぎず転職活動を進めよう
要は卑屈にならないことです。自由競争の世界なのですから、自分が会社から認められない時期もあっても別に大したことではありません。
そこで拗ねたり卑屈になったりして、自分が成長をすることを放棄すると正社員への道も閉ざされることになりますが、そこで自分を成長させることが出来れば、必然的に正社員して雇ってくれるところも出てくるでしょう。
そこからエージェントに出世することも出来るかもしれません。
転職成功のカギは転職サイトにある
転職を成功させるためのカギは転職サイトにあります。
では転職サイトにはどういったメリットデメリットがあり、どういった方に向いているものなのでしょうか。
転職サイトのメリット
転職サイトは登録すると転職エージェントが1人担当としてつき、転職者の転職活動をサポートしてくれます。
既卒で転職活動に不安を感じているという方でも、エージェントの手厚いサポートによって、安心して転職活動を進めることができるようになります。
転職活動自体に慣れていなくても、履歴書や面接ではどのように採用担当と向き合えば良いのか、何をアピールしていくべきなのかをレクチャーしてくれるので、1人で転職活動をするよりも内定が貰いやすくなります。
通常の転職活動ではなかなかサポートを受けることができない既卒の転職活動をサポートしてくれる貴重な存在なので、特に既卒の転職者は登録することで大きなメリットを得ることができるでしょう。
転職サイトのデメリット
便利な転職サイトですが、メリットだけではなくデメリットもあります。
転職サイトは登録するとほぼ必ず転職エージェントと共に転職活動を進めていくことになりますが、上手に転職活動を進めていくなら、エージェントとの連携が必須になります。
転職エージェントと関わりを持つことがデメリットだと感じる方もいます。
また転職サイトに登録した時点で大量のメールが届きます。
内容はエージェントの求人紹介から転職サイトのメールマガジンなどさまざまですが、1つの転職サイトでも短いスパンで多くのメールが送られてきます。
その大量のメールで本当に読みたいメールが埋もれてしまう恐れがあるのも、転職サイトのデメリットとなっています。
転職サイトの向き不向き
既卒で転職のサポートを受けたくても受けられない方、転職活動そのものがどのようにして進めていくものなのか分からないという方は、転職サイトを利用するのに向いています。
転職サイトが向いていない方としては転職サイトに登録すると転職エージェントとの連携が必須になる以上、自分のペースで転職活動を進めていくことが難しくなります。
加えて転職サイトでは目指したい求人をエージェントに選んでもらえるのが大きなメリットとなっています。
ですので、自分のペースで転職活動を進めたい方、転職したい企業が決まっている方、逆に行きたい業種が全く決まっていない方も転職サイトは向いていないです。
転職サイトで効率良く転職するコツ
転職サイトを使って転職活動を進めるのであれば、より効率良く転職を成功させられるコツがあります。
しっかり把握して、できるだけ早く転職を成功させましょう。
カウンセリングでは出来る限りの情報を伝える
転職サイトでは必ず最初に転職エージェントからのカウンセリングが行われます。
エージェントは転職者の情報をカウンセリングで引き出し、それをもとに転職者の条件や目的に合った求人を紹介します。
しかし、カウンセリングでの情報が不足してしまうと、エージェントが転職者に最適ではない求人を紹介してしまい、改めてカウンセリングで情報を集めて求人を紹介するといった手間が生じてしまいます。
効率良く転職を成功させるなら、最初からカウンセリングで全ての情報を伝えておいた方が、二度手間を防ぐことができます。
最初のカウンセリングから目指したい業種や条件など、自分に関する情報はしっかり伝えて、カウンセリングの段階からつまづかないようにしてください。
目指す求人を設定する前に企業のことを調べておく
転職を成功させるのが遅れがちな既卒という立場、すぐに転職活動をしなくてはいけないという焦りから、目指す求人をすぐに設定してしまい、その結果転職に失敗してしまったという方が多くいます。
企業について調べずに転職してしまうと、入社してから職場環境や業務内容に疑問を感じ、すぐに辞めたくなって、また転職活動を行うといった事態に陥りがちです。
これを防ぐには、目指す求人を設定する前に企業についてリサーチしておき、職場環境や業務内容に納得したうえで転職活動を進めていくのが得策です。
事前に納得しているのなら、入社後もストレスなく働き続けることができ、長く定着してスキルや知識を磨くことができます。
焦ってすぐに転職活動を進めたい気持ちも分かりますが、確実に転職活動を成功させるなら、一度立ち止まって企業をリサーチするということも忘れないようにしてください。
転職サイトに複数登録しすぎない
転職サイトは無料で登録することができるうえ、複数登録することでさまざまな転職エージェントの視点から転職活動を精査することができます。
そのため3社くらいでしたら転職サイトに複数登録した方が多くのメリットを得ることができます。
ただあまりにも転職サイトを複数登録しすぎると、複数の転職サイトから大量のメールが送られてきて目的のメールが見られなくなったり、複数のエージェントからのアドバイスが仇となって身動きが取れなくなってしまいます。
これでは転職活動に支障が出てきてしまうため、便利だからと言ってあまりにも多くの転職サイトに複数登録しないように注意しましょう。
まとめ
既卒は転職が成功しにくいというイメージがありますが、そんなことはありません。
確かに新卒や第二新卒に比べたら転職の成功率は低いかもしれませんが、約半数の既卒の転職者が転職に成功しているため、決して転職率が低いということは無いのです。
ただそのためには卑屈になり過ぎないこと、企業が優秀かつ我慢ができる人材を求めているなど、転職のために覚えておきたいことをしっかり覚えておくことが重要となります。
また転職サイトを上手に利用し、カウンセリングでの情報伝達や企業のリサーチ、複数登録のし過ぎなどの注意点を意識すれば、既卒でもスムーズに転職を成功させることができます。
既卒だからとネガティブにならず、希望を持って転職活動を進めていくようにしてください。