リクナビNEXTのメリットデメリットとは?転職をスムーズに進める利用法も解説
転職サイトでも最大手といわれるリクナビNEXTです。とにかく案件数の多さや幅広さで、転職を考えている方がまず登録しておくサイトになっているほどですね。
利用者は大変多いのですが、リクナビNEXTの評判や評価はどうなっているのでしょうか?転職を成功させたい!と思う方は、リクナビNEXTをどう活用していくとよいのでしょうか。
まずリクナビNEXTに登録する前に、リクナビNEXTは転職サイトであることを知っておくことが大切です。
今回はリクナビNEXTのメリットデメリットや評判、上手な利用の仕方などをご紹介します。
Contents
そもそも転職サイトとは?
転職サイトとは違う転職活動の方法に、転職エージェントがあります。リクナビと同じ系列のエージェントとしては、リクルートエージェントがあります。
簡単にまとめると、転職サイトは「自分で仕事を探して、自分で応募する」ものです。転職エージェントは「登録してコンサルタント(アドバイザー)に仕事の紹介や応募などを任せることができる」方法になります。
「どちらを利用すればいいの?」と迷う方は多いのですが、自分のペースで転職活動したい方はリクナビNEXTが適しています。リクルートエージェントなら、アドバイザーが転職でのスケジュールを調整していきますので、いつまでに転職したいのか明確な場合に適しているでしょう。
リクナビNEXTの公式サイトはこちらリクナビNEXTを利用するメリットデメリット
リクナビNEXTを利用すると、どのようなメリットデメリットが発生するのでしょうか。
ここからはリクナビNEXTを利用するメリットデメリットを解説していきます。
リクナビNEXTのメリット
- 求人案件数が多い。更新も週2回
- 転職サイトでありながら企業やエージェントからオファーを受けられる
- 自分のペースで転職活動ができる
リクナビNEXTのデメリット
- 案件数の多さが調べにくさや決めにくさにつながることがある
- テンプレのオファーメールがたくさん届く
こんな方がリクナビNEXTを利用するべき!
リクナビNEXTは以下のような方が利用するのにおすすめの転職サイトとなっています。
とにかくたくさんの求人案件を見たい
リクナビNEXTはやはり案件数の多さが特徴です。転職活動をスタートしたいと思っても、何から手をつければいいのか悩んでしまう方は少なくありません。
リクナビNEXTなら、多彩な案件から給与や待遇の相場を知ることもできます。ひとまずどんな求人があるのか、どれくらいのお給料なのか、条件面などを調べたい時にリクナビNEXTは最適です。
エージェントの利用を予定していない
そもそも転職できるのか不安という場合に、いきなりエージェントに登録するのは少しハードルが高いのではないでしょうか。サイトなら登録してもエージェントのようなコンサルタントのサポートはありません。
自分で活動する大変さはありますが、ペースも自分で決められます。またリクナビNEXTはコンサルタントのサポートはないものの、レジュメを公開しておくことでオファーを受けられます。自分の市場価値を知りたいときなどにも、活用しやすいといえるでしょう。
個人情報を登録するので安心感が欲しい
転職をしたいからといって、個人情報をどこにでも登録するのに躊躇する方もいるでしょう。
リクナビNEXTは大手ですから、「どんな会社かわからないところに氏名、住所、連絡先などをすべて知られてしまう。」という心配は要りません。
またオファーのためのレジュメでも、名前や住所の詳細などは非公開で、履歴書や職務経歴書を公開することができます。現在の職場に転職活動がばれるということにもなりません。
リクナビNEXTが使えないってどうなの?
リクナビNEXTは最大手転職サイトですから、利用者の体験談や口コミ情報も豊富です。中には「リクナビNEXTは使えない!」という情報もあり、登録しないほうがいいのかなと不安になりますね。
転職サイトが使えないと感じる理由はいくつかあります。
思ったような求人に出会えない
自分の希望にマッチする求人に出会わないと、使えないと感じるかもしれません。
経歴に合致する案件が出るタイミングもあるので、これはどの転職サイトやエージェントでも同じです。案件に出会うまで待つ、いくつかのサイトやエージェントに登録して解決するしかありません。
登録者数が多くて狭き門になりやすい
リクナビNEXTが最大手の転職サイトということは、それだけ登録者も多いということになります。登録者が多ければ、案件への応募者も自然と多くなり倍率が高くなってしまうというわけです。
リクナビNEXTでは3種類のオファーがあります。特にプライベートオファーは、レジュメを見た企業やエージェントから個別面接の案内が届きます。企業からのプライベートオファーなら書類選考も免除となるので、可能な限り詳細なレジュメを公開してオファーを受けるようにすることで対策できるでしょう。
案件が概要的なものが多い
転職サイトでは、求人案件は概要的なものだけの場合があります。限られたスペースで情報を満載するわけにはいきませんので、仕方のない部分もあります。
エージェントならすでに企業の情報や案件の詳細を携えているので、その点を比較すると物足りなさが残ってしまうかもしれません。ただエージェント経由でも、業界研究や企業研究は自分でも行ったほうがよいでしょう。社風などはVorkersなどを参考に、情報を集める方法もありますね。
このように案件の詳細をできるだけ調べることもできるので、求人件数が多いというメリットを優先したほうがよいケースもあるでしょう。
通常転職エージェントは、転職活動での希望などをもとに、いくつか併用するのが一般的です。リクナビNEXTは数多くの案件を見られるというのが最大のメリットです。
そのため、実際に転職先をリクナビNEXTで決めるかどうかは別として、登録しておく価値はあります。使いにくさを感じた場合や、もっとサポートを受けたいと思ったらエージェントに登録すればよいでしょう。
リクナビNEXTのプライベートオファーを無視したら?
リクナビNEXTにはプライベートオファーというシステムがあります。
このプライベートオファーを無視してしまうと何が起きてしまうのでしょうか。
期限を過ぎると返信ができなくなる
リクナビNEXTでは3種類のオファーがあります。
- オープンオファー(職種や勤務地などの条件合致で求人や説明会情報が届く)
- 興味通知オファー(正式なオファー前に条件に興味を持った企業から確認が届く)
- プライベートオファー(レジュメを見た企業またはエージェントから個別面接の案内が届く。企業からのオファーなら書類選考は免除)
このように、オファーによって重要度が変わってきます。中でもプライベートオファーは書類選考も免除され、個別面接へと進む重要なメールです。
もしもこのプライベートオファーを無視してしまうとどうなるのでしょうか?プライベートオファーの有効期限は、受信した日から2週間となります。それを超えてしまうと、返信不可となります。
オファーに興味が無いなら必ず辞退しておく
せっかくスカウトが届いても、興味を持てない企業なら、やはり応募はためらいますね。レジュメでは氏名などの個人情報を特定するものは記載されていませんが、やはりきちんと辞退するべきです。
スカウトメールを最後まで見ると、「面接を希望する」だけでなく「このオファーを辞退する」というボタンもあります。応募しないならクリックしておけばよいので、期限内に返答を忘れないようにしましょう。迷った場合には、プライベートオファー専用ヘルプデスクへ相談もできます。
リクナビNEXTの求人案件ホワイト企業の見分け方
ホワイト企業の定義に多少あいまいさはあるものの、待遇の良さ、福利厚生、離職率の低さなどが見分けるポイントとなるでしょう。リクナビNEXTでの案件の情報で、どのように見分けるとよいのでしょうか。
年収から見分ける
最初にチェックしたいのは年収です。
実はブラック企業も、月収なら高いところも少なくありません。ホワイト企業は月収プラスボーナスも高いことが多いです。そのため年収が高めになります。
企業規模などによって、給与に違いはあるのでそれだけでホワイト企業を見分けるのは難しいかもしれません。
同業種で同じくらいの従業員規模の会社での給与を調べて比較しましょう。
福利厚生から見分ける
次に福利厚生を確認します。通勤手当、家賃の手当、会社の関連施設の割引利用や食堂の利用などはどのようになっているでしょうか。
普段では些細なことと思われがちな手当ですが、働いていると大きな違いとなってきます。基本給だけに目が行きがちですが、手当もしっかり確かめましょう。
転職サイトに掲載されている頻度で見分ける
また転職サイトで時々「どのサイトでもいつも載っている案件」を見かけたことがあるのではないでしょうか。もちろん、いつも求人を出しているからブラックというわけではありません。
全国規模で営業しているなら、常に新規採用したいと考えている企業も見つかります。ただ常時掲載されているなら、退職者が多く出ることで常に募集せざるを得ない案件ではないかという点を確認しましょう。
ある程度のキャリアを積んできた方が、間違ってブラック企業に入社し、その後退職を余儀なくされてしまうとキャリアはすべて台無しになってしまいます。
企業情報や口コミ情報など様々な情報を収集し、ブラック企業ではないという点を確認してから応募しましょう。
リクナビNEXTで転職成功した口コミ
次はリクナビNEXTを利用して転職に成功した方の口コミを確認してみましょう。
20代男性・営業・年収300万円台
「転職をしようかなと思ったものの、キャリアなども特になく自信がありませんでした。そのため、ひとまずリクナビNEXTでどんな求人があるのかだけでもチェックしようと、登録したのです。
軽い気持ちで調べたのですが、何百という求人が見つかり驚きました。想像していたのは、探してもなかなか応募したい企業が見つからず、待ち続けるという感じだったからです。
エントリーしたい企業に迷うことになるとは思ってもみなかったですね。6社応募し、そのうち4社面接まで進みました。
内定をいただいたのは2社でした。決まらなかったらエージェントやハローワークも併用しようと思っていたのですが、結局リクナビNEXTだけで転職活動は完了しました。」
30代男性・総務・年収400万円台
「2社のハイクラスエージェントに登録していました。リクナビNEXTは案件をちらっと見たいときに使おうかなと思っていたのです。
そこでリクナビNEXTにもスカウト機能というか、オファーメールがあるのを見つけました。念のためレジュメをしっかり書いておきました。エージェントは、具体的な案件がないのに電話が頻繁にかかってきて、ちょっと煩わしかったですね。
リクナビNEXTはメールでのやりとりなので、時間があるときに確認すればよいので、自分のペースで使いやすかったです。
数社応募を検討していた中、リクナビ経由でプライベートオファーが届き、書類選考なしで面接まで決まった企業で内定をいただきました。」
30代女性・販促/広報PR・年収400万円台
「前職を辞めて少しブランクがあいてしまいました。なかなか応募できそうな案件が見つからず、求人数が多いリクナビNEXTに登録しました。
とある転職エージェントに一度登録したのですが、最初の面談の時に希望とかけ離れた案件をどんどん紹介されて不信感をもってしまいました。
自分のペースで探したいと思い、サイトを見ていたところ数社気になる案件を発見したのです。仕事をしている状態なら、応募先探しやキャリアアドバイザーとの面談、書類作成、面接の調整などが大変だと思います。
転職活動しかしていなかったので、サイトでも十分でした。忙しい方が合間に転職活動したいなら、エージェントのほうがいいと思います。」
30代男性・ホテル統括・年収400万円台
「リクナビNEXTは見やすく、機能も利便性が高く、使いやすいサイトですね。転職しようと決意はしていましたが、忙しさもあってこまめに求人を確認していなかったです。
しかし、おすすめ求人がマイページ上で表示されているので、それをチェックしていただけでした。エージェントは今すぐにでも絶対転職するという人ならいいと思います。
でもよい案件があったらとか、数年の間には違う仕事に就きたいなという感じなら、転職サイトのほうが自分には合っていました。」
リクナビNEXTと併用するならどの転職エージェント?
求人案件が多いリクナビNEXTは、どのサイトやエージェントと併用するのが良いのでしょうか。まずはこちらの表をご覧ください。
転職サイト名 | 会員数 | 求人数 | 備考 |
リクナビNEXT | 約798万人 | 約1万件 | 高いキャリアでも満足できる求人が多い |
DODA | 約402万人 | 約3千件 | スカウトの頻度が高い |
type転職エージェント | 約280万人 | 約10万件 | 転職者1人1人のサポートが手厚い |
ビズリーチ | 約100万人 | 約10万件 | 高年収の求人が多く掲載されている |
マイナビエージェント | 約100万人 | 約1万5千件 | 第二新卒や若い年代の転職に強い |
大手転職サイトと比較してみると、リクナビNEXTの求人数は少なく見えるものの、高いキャリアを活かした転職に向いていることが分かりました。
合わせて登録するのであれば、使い方によって登録するサイトを選ぶのが良いでしょう。
例えば豊富な求人から選択肢の幅を広げたいならtype転職エージェント、高いキャリアをさらに活かしたいならビズリーチ、20代の転職者ならマイナビエージェントを利用するのがおすすめです。
リクナビNEXTだけを利用するのも良いですが、他の転職サイトを利用することでよりスムーズに転職活動を進められるので、ぜひさまざまな転職サイトに登録して、理想の企業への転職を目指すようにしてください。
転職サイトを利用してスムーズに転職活動を進めるコツ
リクナビNEXTは転職者におすすめのサイトですが、ただ何も考えず利用するだけでは、スムーズに転職活動を進めることはできません。
転職サイトを利用して上手に転職するためには何を意識するのが良いのか、そのコツをご紹介します。
自分の理想を高くしすぎない
転職したい企業に対して理想を持つのは当然のことです。しかし、その理想が高すぎると求人の選択肢を狭め、転職活動を成功させるのが遅れてしまう恐れがあります。
そういった時は叶えたい理想を1つだけ決め、あとは妥協して転職活動を進めるということです。
叶えたい理想が1つなら求人の選択肢も広がりますし、その分転職の成功率も高めることができます。
理想を高くしすぎないように気を付け、転職の幅が広がるように意識して転職活動を進めましょう。
カウンセリングでは具体的な内容を伝える
ほぼ全ての転職サイトで最初に行われるのが、転職者へのカウンセリングです。
このカウンセリングでは転職エージェントが転職者が働きたい業務内容や理想などの情報を貰い、それをもとに転職者に合った求人を紹介します。
しかし、ここで転職者とエージェントの間に情報のすれ違いがあると、転職者の理想に合わない求人を紹介してしまい、再びカウンセリングを行って、改めて求人を紹介するという手間が発生してしまいます。
これを防ぐためには、最初のカウンセリングで自分について伝えられることはできるだけ具体的に伝えるということ。
そうすれば、エージェントも転職者に希望に沿った求人を選びやすくなり、結果的に転職活動を成功させるまでの期間を短くすることができます。
どんな些細なことも逃さないように、エージェントには自分の細かい情報も伝えることを心掛けましょう。
転職エージェントへの連絡は迅速に
転職エージェントは転職者1人を担当しているわけではありません。
連絡を迅速にしないとエージェントは他の担当の転職活動を支援するのにまわり、自分への転職活動のサポートが遅くなってしまうので気を付けなくてはなりません。
エージェントは転職者の転職活動を成功させてノルマをこなすことで評価される職業です。
ノルマをこなすためには熱意のある転職者のサポートを優先させた方が、エージェントにとってもメリットがあるため、連絡を怠るとエージェントからのサポートが疎かになる可能性があるのです。
転職エージェントも仕事として多くの転職者を受け持っていることを理解し、誠意のある対応をエージェントにも忘れないようにしてください。
何でも転職エージェント任せにしない
転職エージェントは転職者を支援してくれる頼れる存在です。
ですが、だからといって何でも転職エージェント任せにするのは良くありません。
先ほども紹介したように、エージェントは多くの転職者を担当しているため、何でも任せっきりにするとその分エージェントの負担も大きくなってしまいます。
自分でできることは自分でやることによって、転職エージェントの負担が軽減され、転職者に余裕のあるサポートを行うことができるようになり、よりスムーズな転職活動に繋がります。
エージェントに任せること、自分でできることを明確に分け、お互いの負担を上手に軽減できるように意識するようにしましょう。
まとめ
リクナビNEXTは最大手リクルートなので、年齢や経歴、希望職種に関わらず登録しておきたい転職サイトです。転職サイトは自分で案件を探すというのが基本ですが、リクナビNEXTはレジュメを公開すればスカウトを受けることもできます。エージェントよりも自分のペースで転職活動したい方に使いやすいサイトでしょう。
また案件数が多く、更新回数も週2回のため、他のサイトやエージェントで出会えなかった求人に巡り合うチャンスも増やせます。どんな案件があるのか、自分の市場価値の調査、転職への見込みなど情報を収集するサイトとしても優秀です。
リクナビNEXTの公式サイトはこちら