名古屋大学医学部附属病院の評判~給料・年収・日勤・夜勤なし・ブランクは?
名古屋大学医学部附属病院は、愛知県の中心部名古屋にある大学病院で、がん治療や周産期治療において高度な医療技術を展開する一方、地域医療や福祉とも連携を図り、名古屋市昭和区地域において中核を担っている病院です。
最新医療を支える看護師は、独自の教育制度のなかで着実に看護実践能力を高めることができます。新卒1年目の看護師であっても現場において臨機応変に看護業務を行うことができるようになり、専門領域において知識を深め技術を取得することができるとして注目されています。
ここでは、名古屋大学医学部附属病院の評判から、その特徴についてみていきたいと思います。
Contents
名古屋大学医学部附属病院とは
名古屋大学医学部附属病院は、名古屋市昭和区に位置する病院で、JR鶴舞駅から徒歩3分という好立地です。そのため昭和区に住む住民だけではなく、名古屋市やその周辺地域からも利用されている大学病院です。
名古屋大学医学部附属病院は、明治4年に設置された公立の仮病院と仮医学校が起源となっている病院です。すでに140年以上の歴史のある病院です。
現在ではがん治療や小児がん治療において先進的な医療を取り入れるなど、世界を視野にして、地域の中核を担っています。
詳細情報
【病院の特徴】
名古屋大学医学部附属病院は、「診療・教育・研究を通じて社会に貢献」という理念を掲げ、最高水準の医療を提供し、優れた医療人材を育成することで注目されています。
1995年には厚生労働省より「特定機能病院」として承認され、高度な手術や先進的な医療を担っています。また2007年には「地域がん診療連携拠点病院」として、地域全体のがん診療の水準を高めるために、高度な医療を推進しています。さらに「小児がん治療拠点病院」として、東海・北陸地域の小児がん医療の発展に尽力している病院です。
【病床数】
1080床(一般:1030床、精神:50床)
外来患者数:568,720人、病床稼動率(%):82.09%(平成29年度実績)
【診療科目】
血液内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、糖尿病・内分泌内科、腎臓内科、精神科、親と子どもの心療科、小児科、放射線科、老年内科、脳神経内科、総合診療科、救急科、診療科、血管外科、移植外科、消化器外科一、消化器外科二、乳腺・内分泌外科、整形外科、リウマチ科、手の外科、産科婦人科、眼科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻いんこう科、麻酔科、歯科口腔外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓外科、形成外科、小児外科、リハビリテーション科
【設置されている診療センターや部門】
検査部、手術部、放射線部、輸血部、病理部、外科系集中治療部、救急・内科系集中治療部、血液浄化部、総合周産期母子医療センター、中央感染制御部、光学医療診療部、リハビリテーション部、化学療法部、脳卒中医療管理センター、排泄情報センター、栄養管理部、移植連携室、重症心不全治療センター、先端医療・臨床研究支援センター、臨床工学技術部、メディカルITセンター、卒後臨床研修・キャリア形成支援センター、地域連携・患者相談センター、医療機器総合管理部、小児がん治療センター、ゲノム医療センター、医療の質・安全管理部、医学研究・臨床倫理推進室、薬剤部、看護部、医療技術部、事務部
採用条件など
名古屋大学医学部附属病院は、新卒の看護師だけではなく、随時中途採用も行っています。定期的に看護師の採用を行っていますので、気になる人は病院公式サイトの募集要項を見るようにしておきましょう。
看護師の募集内容は以下の通りです。
【勤務時間】
2交代制および3交代制
※1週間あたり38時間45分
【給与】
4年生卒:基本給:242,000円、夜勤手当:63,000円、合計:305,000円
3年生卒:基本給:231,000円、夜勤手当:62,000円、合計:293,000円
2年生卒:基本給:221,000円、夜勤手当:61,000円、合計:282,000円
※2交代部署で夜勤を月4回、超過勤務10時間した場合
賞与:年2回
昇給:年1回
その他:夜勤看護手当(2交代の夜勤1回8,800円)、手術看護業務手当(15,000円)、夜間手当、超過勤務手当、通勤手当(上限55,000円)、住居手当(上限27,000円)、扶養手当(扶養親族と認めた場合に子10,000円、子以外1人につき6,500円)など
【休日】
4週8休
有給休暇:年間20日( 初年度15日 ※採用時期により)
※20日を限度として次年度に繰り越し可能
その他:特別休暇(夏季、結婚、出産、忌引) など
【福利厚生】
看護師寮:病院構内にあり。各室ワンルームタイプ8畳(冷暖房完備、キッチン、バスルーム、トイレ、収納スペース付)
※男性の入居可能。
※ほかにも借上げマンションあり。
※年齢制限あり。
育児支援:院内保育園「あすなろ保育園」あり。
※収容定員80名
※22時までの延長保育も可能
※0歳時~就学前まで
※パート職員でも利用可能
その他:共済組合の宿泊施設、スポーツクラブの利用助成、リフレッシュルーム(マッサージ室) など
名古屋大学医学部附属病院の内部情報
看護師の業務について
名古屋大学医学部附属病院は、地域医療の拠点として高度で先進的な医療を推進しています。
その活動のなかで重要であるのが、現場に配置されている看護師です。高度な看護実践だけではなく、地域医療の要として優しく温かい看護実践を目指しています。
看護師の知識や技術の高さは、独自の教育システムによるものです。クリニカルラダーシステムが導入されており、レベルや経験に応じてスキルを高めることが可能です。ラダーレベルには4段階あり、新卒1年目の看護師から、すでにスキルが高い看護師まで学び続けることができます。
1年目の看護師は、先輩看護師が2名体制で指導係となります。この先輩看護師のことをサポーターズと呼んでいます。現場の業務については、このサポーターズ看護師が常についていますので、確実に覚えていくことができます。
1年目の看護師とサポーターズ看護師とは業務を共に行うことになりますが、「ひよこのーと」と呼ばれるノートに業務に対する目標を記載し、看護実践能力を高めていきます。不安がいっぱいの1年目においても安心して業務に就くことができます。
また研修中には、内科・外科両方の経験を積むことができるようになっています。経験が偏ることなくスキルを高めることができると評判です。
残業、休み、有給消化など
名古屋大学医学部附属病院に来られる患者さんは、名古屋の広い範囲から求めて来られるますので、それを支える看護師の業務はかなり忙しいものになっています。
多くの看護師が配置されてはいるのですが、それでもそれを上回る業務量で、毎日残業も当たり前となっています。1~2時間程度の残業ならまだしも、それ以上になることもしばしばです。病院全体で、残業削減に対する取り組みを行っているものの、どうしても抜け切れずにいるようです。
またあまりの忙しさから業務についてこれない看護師が出てきたり、体調を崩してしまう看護師も少なくありません。そのため退職者はどうしても多くなっています。その都度、不足分の採用募集はありますが、現場で看護師の数が充足されているようなことはありません。現場の看護師は穴埋めのためにも残業をしなければならないのです。
休みはしっかりと取得できていますが、有給休暇については取得できるムードではありません。そのため多くの看護師が、次年度に繰り越しています。ただし希望休については、看護師との調整が必要な場合もありますが、基本的には月に数回は希望を出せて取得できています。
教育制度が整っていることで看護師の負担となっている部分も大きいです。新人看護師の教育係となった看護師であれば、自分自身の業務のほかにも指導や教育のために時間を取られてしまいます。
また勉強会や研修会、委員会活動についても時間外で行われることから、負担となってしまうことが多いのです。
人間関係はいいの?
名古屋大学医学部附属病院は、チームによって医療を展開しており、医師を中心として密接に連携しているムードがあり、全体的には人間関係は良好に見えます。かなり病棟は忙しくしており、黙々と業務をこなしているという場面も少なくありませんが、ギスギスしたムードはありません。
新卒看護師については、先輩看護師2名が担当者として指導に当たることになっており、この指導につく看護師は3年目~5年目程度であることが多いです。そのためそれほど世代間のギャップはなく、指導担当者も新卒看護師の気持ちがよく分かるため、1年目の悩みや相談をうまく受け止めることができています。
病院の採用は新卒が圧倒的に多いため、同期の看護師がたくさんいます。退職する看護師は多いのですが、それでも同期の看護師や同世代の看護師は多くいるので安心できます。
忙しすぎる現場ですから、結婚や妊娠によって退職してしまう人が多くいます。そのため中堅レベルの看護師が少ないことが病院の課題であるといえます。福利厚生を利用して仕事を続ける人もいますが、あまりの忙しさに家族の協力などを得て働いている人が多い印象です。
名古屋大学医学部附属病院の評判からみた転職するメリット・デメリット
転職するメリット
1、教育システムが整えられておりスキルを高めることができる
名古屋大学医学部附属病院は、名古屋市のなかでも高度な医療を推進している病院で、その医療を支える看護師においても高い知識と技術を求められています。そのため病院内で推進されている教育システムに沿って、人材教育が進められています。
クリニカルラダーシステムでは、4段階あるレベルを経験に応じて学んでいくことができます。新卒1年目の看護師であれば、新卒用の教育が用意されており、先輩看護師2名体制で現場業務を覚えていくことができます。常に先輩看護師の指導のもとで業務を身に付けていくことができますので、安心して業務に就くことができます。
また研修期間においては、自分自身が所属している部署の業務だけではなく、内科・外科ともに経験を積むことができます。病院内にはさまざまな科がありますが、いろいろと経験することができますので、幅広い知識を身に付けていくことができます。
また勉強会や研修会、委員会活動によって、高い看護技術を学ぶことができます。倫理的なこと、基礎的な看護技術など、細かく計画されており、病院内の認定看護師、専門看護師などによる指導を受けていくことが可能です。
最先端医療のなかで看護実践を行うことができ、さらに教育レベルも高いということで、志の高い看護師にはとても注目されている病院です。
2、給料がよく福利厚生が整っている
名古屋大学医学部附属病院は、愛知県内のほかの病院と比べても給料がよく、福利厚生も整っていると評判です。
4年生卒の新卒看護師でも、夜勤に入るようになると、基本給と夜勤手当、残業代を含め支給額は30万円を超えます。初年度からこれくらいの給料が支給される病院は愛知県内では数少ないといえるでしょう。また賞与の支給額も多いと評判で、数年働くと年収が500万円程度になるという看護師も少なくありません。
また国立大学の附属病院ということもあって、福利厚生はしっかりと整えられています。構内に看護師寮が用意されており、男性看護師であっても入寮することができます。構内の寮が嫌であれば、借上げマンションも用意されています。とても格安に入居することができ、病院近くにありますからとても便利です。
さらに院内には保育園が設置されており、22時までの延長保育も可能となっています。お子さんが小さなママ看護師であっても安心して業務に就くことができます。パート職員でも利用することができますから、出産を機にパートになった看護師でも安心して働き続けられます。
転職するデメリット
1、かなり忙しくピリピリしたムードも
名古屋大学医学部附属病院は、 名古屋の中心に位置した病院ですので、一日の患者数はとても多く、その医療を支える看護師の業務はかなり多いのが現状です。
人間関係は全体的に良好ではありますが、それでも忙しさのあまりピリピリした雰囲気が感じられる病棟も存在します。
退職する看護師も多いので、常に看護師は不足している穴埋めを行っていかねばなりません。残業については部署にもよりますが、1時間から2時間程度は当たり前に行われており、さらに遅くなってしまうこともあります。
また教育制度がしっかりと整えられていることが、看護師の負担となってしまっている現実もあります。時間外で研修や委員会活動が行われることから、参加する看護師は帰宅が遅くなってしまいます。
有給休暇の取得が進んでいないこともあるようです。どうしても忙しさのあまり有給の希望を出す雰囲気ではなく、そのため次年度に繰り越してしまうことが少なくありません。
福利厚生についてもしっかりと整えられていますが、あまりの忙しさから利用することもなく退職してしまう人も多くおられます。
2、1年~2年で退職する看護師の割合が多い
名古屋大学医学部附属病院では、常に業務が多忙となっている部署ばかりで、忙しさのあまり業務についてこれない看護師や体調を崩してしまう看護師も多くおられます。
そのため1年目や2年目程度で退職してしまう看護師も少なくありません。多くの看護師は結婚や妊娠、出産の経験を機に退職してしまうようです。
そのため現場の看護師はつねに不足している状態で、さらに忙しさを感じてしまうようにもなります。
そのような状況から中堅クラスの看護師が少なく、現場には若手の看護師が多く配置されている状況です。結婚して妊娠してしまうと、時短勤務などの制度を言い出しにくいという雰囲気もあり、そのまま退職するということが起きてしまいます。
まとめ
名古屋大学医学部附属病院で看護師として働きたい人のために、評判など詳細をお伝えしました。
名古屋大学医学部附属病院は、愛知県内の病院においては、高度な医療を推進し、がん治療、周産期治療に積極的に取り組んでいます。
その医療を支える看護師は、独自の教育システムに支えられて、高度な看護実践を行うことのできる看護師へと成長していくことが可能です。スキルを高めたいという志の高い看護師からは圧倒的に注目度の高い病院です。
さらに名古屋大学医学部附属病院の内部情報を知りたい人であれば、看護師転職サイトに登録することをオススメします。担当コンサルタントが内部情報をしっかりと掴んでいますので、細かな人間関係や上司の性格などを知ることができます。
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