目指したい営業職を見つけるには?好きな業界の営業職に転職するための方法
多くの企業で必要とされている営業職。
そもそも営業職とはどういった仕事で、どうやったら営業職に転職することができるのでしょうか。
今回は営業職の仕事内容や転職法について解説します。
営業職ってどんな仕事?
まずは営業職がどんな仕事なのかについて確認しておきましょう。
他企業の顧客やユーザーに自社製品を販売する
営業職とは他企業の顧客やユーザーを対象に、自社製品をプレゼンしてその購入意欲を促すのが主な業務となっています。
営業職の業務が企業全体の利益に大きく繋がっているため、誰でも挑戦できる職種であるものの、その役割は非常に大きなものとなっています。
営業職にもさまざまある
一口に営業職と言ってさまざまな業種があります。
時間の融通が利く営業職
これは営業職というよりも企業の方針によるのですが、時間の融通が利くのはフレックスタイム制を導入している企業の営業職と言えるでしょう。
フレックスタイム制とは、合計勤務時間と必ず働かなくてはならないコアタイムを満たしていれば、出退勤の時間を自由に設定できる制度です。
比較的新しい企業に多い制度で、朝に余裕を持ったり、早めに出勤して退勤後の時間に余裕を持たせるといったことが行えます。
フレックスタイム制を導入しているかどうかは求人で確認することが可能なので、時間に融通を聞かせたい方は必ずチェックするようにしましょう。
高収入を狙える営業職
営業職と言っても取り扱う製品によって求められる知識やスキルが高い分、収入が高い業種があります。
例えば製薬系や医療機器メーカーと言った命に関わる製品を取り扱う営業職は、正しく説明しないと取引相手もなかなか納得してくれません。
その分契約を結ぶことができれば企業にとって大きな利益となり、自分の収入にも大きなプラスとなります。
また証券会社のように大きなお金が動く企業の営業職も、高年収であることが多いです。
どちらにしろそれなりに高い知識と相手を納得させられるトークスキルが必要であるのは間違いありません。
低学歴でも正社員として採用してもらえる営業職
低学歴でも正社員として働ける営業職が、テレアポや訪問販売です。
一般的にあまり良いイメージが無い職業ですが、人気が無い分学歴を気にせず人材を募集している企業が多く、入社するだけなら簡単と言えます。
ただそういった企業は離職率が高く、いわゆるブラック企業である可能性も高いので気を付けなくてはいけません。
特に学歴や職歴不問であるにもかかわらず、高収入を提示している求人はブラック企業である可能性が非常に高いです。
ブラック企業に転職しても、すぐに企業を辞めてしまっては転職に成功したとは言えないので、そういった求人には注意するようにしてください。
スキルや知識を1から磨ける職種
営業職は自社製品のメリットや特徴、ユーザーニーズといった知識やスキルをしっかり身に付けなくては業績を伸ばすことはできません。
逆に言えば営業職として業績を伸ばすことができれば、企業内のどの部署に行っても、ある程度の知識やスキルを持って働くことができるようになります。
実際営業職として入社し、努力をして自分の働きたい場所に異動して活躍しているという方もたくさんいます。
このように営業職は自分がやりたい仕事をするための足掛かりになる職種ともいえるので、1から目指したい仕事がある方は、営業職を目指してみるのも良いでしょう。
営業職への転職って誰でもできるの?
営業職への転職はどの角度からでもできるものなのでしょうか。
さまざまな角度から営業職へ転職できるかどうかを検証してみたいと思います。
未経験から営業に転職できる?
むしろ営業は、未経験者がもっとも積極的に採用される職種といえるでしょう。
以前の職場でのクセを嫌がる企業でなければ、経験者のほうが有利なのはどの業界、職種でも多いケースです。ただ、営業は研修などによって入社してからノウハウを身につけることもできるものです。
そのため、各企業は経験を問わないことが多いわけですね。
営業にも様々なタイプがあり、個人向け有形商材<個人向け無形商材<法人向け有形商材<法人向け無形商材の順に難易度が上がっていきます。
つまり未経験で、いきなり法人向け無形商材の営業職につくのは厳しいものがあるということです。
ただ営業はポテンシャルも大切ですし、成長していける職種でもあります。営業で最終的にどんな仕事をしたいのかを意識して、応募先を探すことが大切です。
営業なら転職しやすいってホント?
一面から見ると営業は転職しやすいといえます。
しかし別の側面からは簡単ではないともいえるかもしれません。まず営業職はほぼすべての企業といってよいほど必要な職種です。そのため求人案件数も大変多くあります。
そこから考えると選びやすく、転職もしやすいといえます。ただ案件数が多く、常に募集をかけている企業もある程な点から考えると、営業という仕事の厳しさに継続できないこともあるのではないでしょうか。
仕事は見つかりやすく、採用されやすい、しかし実際に勤務すると、ノルマや働く時間などに厳しさも伴うでしょう。
ただその分やりがいもありますし、インセンティブなど給与面での結果も目に見えて分かりやすいのです。
営業から転職したい!
営業から別の職種への転職は難しいのでしょうか?営業の数字に追われる不安や、人間関係などで営業を辞めて別の職種を狙いたい方もいるでしょう。
ただ営業と一口にいっても、取り扱う商品や営業ルートが変われば全く別の職種のようになることもあります。また営業経験から別の職種へ社内で異動できるなら、あえて転職しなくてもいいわけです。
営業から別職種へのチャレンジでは、なぜ営業から変わりたいのかを明確にしておきましょう。その内容は、転職での試験で聞かれる可能性がかなり高いです。
転職しやすい営業職とは?
営業の転職におすすめの業界はこの3つ!
営業の経験者、未経験者に関わらずおすすめの業界があります。基本的に営業という職種は未経験でも挑戦しやすいのです。求人数も豊富な点も転職しやすさを進めています。
ただやみくもに営業で検索しても、希望の求人が見つからない可能性もあります。営業の転職や就活におすすめなのはこの3つの業界です
- インターネット、IT業界
- 広告・メディア業界
- 人材業界
以上の3業界は、経験を問わずに積極的に採用活動を行っていることが多いです。
営業でキャリアアップを目指して転職したい!
営業は最もキャリアアップを目指せる職種かもしれません。というのもライフスタイルの変化に合わせやすいので、キャリアも構築しやすいからです。
営業から企画やマネジメント業務へとキャリアアップしていける企業もあります。また営業の経験は、どこの企業でもメリットと感じることが多いです。
営業経験ありなら、転職試験などでも有利に働くといえるでしょう。
女性の営業~最適な転職業界は?
最近では営業職も女性がいいといわれ、求人案件も増えています。女性ならではの営業センスを求める企業も少なくありません。女性歓迎の業界も複数あります。
素材、食品、医薬品などの業界は女性の営業の募集も豊富です。保険業界や教育業界なども女性が営業することでメリットがあると考える企業も少なくありません。
他にも住宅販売などの建築関連、女性ならではの化粧品や下着業界なども女性に人気が高く、募集も多くかかります。もちろん経験なども踏まえて、業界選びを素進めましょう。
【年代別】営業職への転職成功の体験談
営業職への転職を目指し、見事に転職に成功させた方もたくさんいます。
ここでは営業職への転職を成功させた方の体験談を年代別にご紹介します。
26歳男性の場合
「元々はアルバイトとしてショップの店員をしていたのですが、30代を前にして収入が少ないことに不安を感じ、転職することに決めました。
ショップで働いていた時にお客さんに商品を進めることもあり、それを相談したら営業職が向いているとアドバイスを受けて、携帯電話の営業職へ向けて転職活動を進めました。
就職活動以来転職活動はやったことが無かったので最初は手探りでしたが、インターネットで営業職を募集している企業を検索して、自分にとって働きやすそうな場所をリサーチして面接を積極的に受けていきました。
そうしたら半年くらいしたところで内定を貰い、今はその会社で働いています。
ショップ店員の頃に磨いたトークスキルが活きているようで、会社でも新人にしては良い業績との評価を頂いており、転職をしたことは正解だったと感じています。」
33歳女性の場合
「結婚が決まったものの、前職は先輩たちが産休が貰えなかったと愚痴っているのを聞いていたので、その前に新しい会社に転職したいと思っていました。
やっぱり一番気になるのは産休や育休がちゃんととれるかどうかで、給料も大切でしたが貯金は結構作っていたので、どちらかというと休暇の方に重点を置いて新しい会社を探しました。
ただ求人の数があまりにも多かったので、転職サイトで求人を選定してもらい、自分に合う求人を絞ってもらってからどの求人を目指すかを決めました。
結果的に今の会社では産休や育休をスムーズに申請できる体制が整っており、先輩も問題なく産休育休を申請しているので、私も安心しながら働けています。」
44歳男性の場合
「長らくサービス業についており、接客は転職と思っていました。あるとき本社の意向か、だんだんと仕事内容が変わってきたのです。
給与はそのままなのに、新人の指導やマネジメントなど、業務が増えていきました。それに嫌気が差したのが転職を志したきっかけです。
転職サイトを利用して最初に言われたのが営業職へのチャレンジです。最初は営業のような難しい仕事ができるわけはないと、受ける気はほとんどありませんでした。
ですが他に目指すべき職種も分からなかったので、営業職を目指すことにしてみました。年齢の高さから書類選考もいくつか落ちましたが、最終的に面接、内定まで進む企業に出会いました。
仕事をスタートして思っていることは、サービス業での経験が確かに営業で生かせているということです。
40代の転職は確かに難しさも多いのですが、経験をアピールすることや、ほぼ最後となるだろうキャリア構築を意識して仕事を探すとよいと感じました。」
営業職への上手な転職法
営業職へ転職するためには、さまざまなポイントを意識して転職活動を進めていくのが良いです。
ここからは営業職へ転職するための方法を解説いたします。
営業の転職理由や志望動機はどう書く?
営業での転職理由や志望動機はどう書くとよいのでしょうか?営業職は「稼げる」と一般的に考えられている職種です。しかし採用試験ではそれを正直に書いてしまってもよいのか気になりますね。
本当に稼ぎたいと思っているのなら、思い切って面接で書いてしまってもよいでしょう。
他の志望動機や転職の理由に営業としてスキルや経験を積んでいきたい、勤務時間などの理由も多々あるかもしれません。
どういった営業職へ行きたいのある程度方針を決める
転職をすぐ成功させる方は、何にも決めていない方よりもある程度どういった企業に行きたいのかという方針が決まっている方です。
というのも転職活動では最初に自分が応募したい求人を送るのですが、そこで何の方針も決まっていないと、どういった求人をチョイスしたら良いのか分からなくなってしまいます。
ざっくりと営業職とだけ決めていてもらちが明かないので、希望する業種や給与や待遇といった条件を決めてから転職活動を始めるようにしてください。
理想は高くしすぎない
条件の理想は持っていた方が良いのですが、だからといってその理想が高すぎるのも良くありません。
高い理想を叶えるにはそれなりの知識とスキルが必要となり、そうでないのならただただ求人の選択肢を狭めてしまうことになります。
これを防ぐならどうしても譲れない理想を1つだけ設定し、あとは妥協するのが1番です。
そうすれば求人の幅がかなり広がり、転職にかかる時間を短くすることができます。
転職だからこそ高い理想を抱きがちですが、一度立ち止まって自分にそれを叶えられるだけのキャリアやスキルがあるのかどうか、しっかり見つめてから希望する条件を設定するようにしましょう。
転職サイトのサポートを受ける
転職サイトとは無料登録するだけで、転職エージェントのさまざまなサポートを受けられる便利なサービスです。
転職エージェントは最初に転職者に合った求人を紹介し、目指す企業が決まったらその採用に向けて履歴書や面接で採用率が上がるコツをレクチャーしてくれます。
営業職という方針が決まっていれば、転職エージェントが求人を絞りやすくなり、転職者も円滑に転職活動を進めることができます。
ただ転職サイトは自分のペースで転職活動ができなくなるほか、転職エージェントとの連携を意識しないと、1人で転職活動をするよりも遅れてしまう可能性があります。
こういったデメリットもしっかり把握して、転職サイトを利用する際は上手な運用を心掛けるようにしてください。
まとめ
一口に営業職と言っても時間に融通が利くもの、高収入のもの、低学歴でも転職できるものとさまざまな職種があり、それぞれにメリットデメリットがあるので気を付けなくてはなりません。
また営業職は未経験であったり、キャリアアップを目指したりといったさまざまな目的の転職者にマッチした職種と言えるため、スキルや知識を磨きたい向上心のある方に向いている職業とも言えるでしょう。
そんな営業職にスムーズに転職するためには、転職サイトを利用するのがおすすめです。
メリットデメリットはそれぞれありますが、どちらもしっかり意識して上手に使いこなせば、この上ない味方となってくれるでしょう。
転職者一人一人に合う転職サイトについては、こちらの記事で詳しく解説されているので、合わせてチェックしてみてください。