仕事を「しんどい」と感じた時に考えるべきことは?しんどい時のサインや対処法まとめ
責任の重い仕事を任された、職場の人間関係がうまくいかないなど、仕事に悩みはつきものです。人によっては精神的なストレスに耐えられる辞めたいという気持ちが強くなってしまう人もいるでしょう。
今回はそんな仕事がしんどい時のサインや対処法をご紹介します。
Contents
仕事のしんどさと向き合うことが大切
仕事は誰でもしんどいと感じるものです。上手に付き合っていくためには、そのしんどさと向き合うことが重要となります。
仕事がしんどいのはほとんどの方が感じている
仕事というのはそう簡単に辞めることができるものではありません。辞める方法を考えるのではなく、どうすれば今の現状をより良いものにできるかを考えること、そしてどうすれば自分は精神的に強くなることができるかを考えることの方が大切です。
辞めたくなったから辞表を出して退職するというのは簡単です。しかし現状を打破しようとせず辞める人というのは他の仕事を見つけても必ず同じようなことを繰り返してしまいます。
しんどい思いをするのは誰もが同じです。そのしんどさとどう向き合っていくのかというのが人間として成長することができるのです。つまり、本当にしんどいと感じた時こそが成長することができる最大のチャンスなのです。
しんどさと向き合い乗り切ることで強く成長できる
ではどうすればそのしんどさを乗り切ることができるのか、そしてどうすれば自分は強くなることができるのかというのが問題となります。
いくつかある手段を試してみて、自分にはどの方法が一番あっているのかを見極めながら実行していくことによって、いつの間にかちょっとしたことではしんどさを感じない強い自分へと成長しているものです。
仕事をしんどいと感じているサインとは?
仕事をしんどいと感じていると身体や精神にさまざまなサインが現れます。しかしそれをただの体調不良として、見逃してしまう方も多いです。
仕事をしんどいと感じているとき、身体にはこういったサインが現れるので、これらのサインが現れたら一度立ち止まってしんどさと向き合うようにしましょう。
身体的なサイン
まずは身体に現れるサインからチェックしてみましょう。
血圧が高くなる
今までの健康診断でも血圧には問題なく、食生活も変わったわけではないのに、いきなり高血圧と診断されたときは、体が仕事をしんどいと感じている可能性があります。
仕事がしんどいということはそれだけストレスが溜まっているということなのですが、ストレスが溜まると血圧は上昇していきます。
そのため仕事がしんどい=高血圧となってしまうのです。
高血圧は心筋梗塞や脳梗塞といった命に係わる病気の原因となります。
仕事がしんどいストレス抱え過ぎて手遅れになる前に、素早くしんどさを解消するようにしましょう。
頭痛やめまいがする
仕事がしんどくてストレスが溜まってくると、血圧だけではなく自律神経にも悪影響を与えます。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなる神経なのですが、ストレスが溜まると交感神経が常に興奮状態になります。
そうなると頭痛やめまいが発生しやすくなり、それによってさらにストレスを感じてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
この場合、もう1つの自律神経である副交感神経が優位になるように意識すると良いでしょう。
副交感神経が優位になることでリラックス効果が生まれ、頭痛やめまいを抑えることができます。
お風呂に入ったりアロマのようなリラックス効果をもたらす香りを嗅ぐ、ハーブティのように心を打ち付ける効果がある飲み物を飲むなど、副交感神経を優位にする方法はさまざまあります。
副交感神経を優位にすることを意識し、仕事のしんどさを少しでも軽減するようにしてください。
眠れない日が増える
ストレスが溜まると睡眠にも悪影響が出てきます。
これも交感神経の興奮が原因となって眠気が遅くなる、床についても寝つきが悪い、眠れても歯ぎしりや目を強く閉じてしまって質の良い睡眠ができないといった症状が現れます。
睡眠は1日の疲れをリフレッシュさせる大切な時間であるため、睡眠の質が低いとさらにストレスが溜まったり、次の日の仕事に悪影響が出てきてしまいます。
こちらも睡眠前に副交感神経を優位にすることで解消することが可能です。
寝具を変えてみたり、睡眠中にリラックスできるフレーバーを使ってみるなど、睡眠の質が向上する方法をためしてみるのがおすすめです。
精神的なサイン
次に精神的なサインを見てみましょう。
業務内容に違和感を感じる
今までこなしていた業務なのに、いつの間にか嫌に感じてきたという経験ありませんか?
それは同じ業務でも精神的に追い詰められているが故に、今までこなしていた業務でもストレスを感じるようになっているのです。
しかし仕事をしんどいと感じていても、業務を自分の力で変えるのは難しいものです。
そういった時こそしんどさと向き合い、どう乗り越えていくかを考えていくタイミングと言えるでしょう。
そこでしんどさから目を背けてそのまま業務をこなしていても、ずっとしんどいままです。しんどさと向き合って、今自分に何ができるのかを考えていくようにしましょう。
業務がしんどい時にどうしたら良いのかは、後の項目で詳しく解説しているので、合わせてチェックしてみてください。
人間関係が苦痛になる
同僚、上司、部下、他企業の方など、社会人として働いていると多くの人間関係を構築する必要があります。
ですが仕事にしんどさを感じていると、ある日突然その人間関係が苦痛に感じるようになります。
仕事上の人間関係だとそこまで親密な間柄になることは少ないため、気兼ねなく悩みを話せるような存在もおらず、ただただ接しているだけでストレスを感じてしまうということも珍しくありません。
ですが仕事を円滑に進めるためには、多くの方と上手な連携を行っていかなければありません。
人間関係がうまく行かないことで仕事にも影響をきたし、よりストレスを感じてしまうこともあるので注意しましょう。
人間関係を苦痛に感じるのは精神的なサインの中でも大きな部類に入ります。
しんどいと感じているサインであることにいち早く気付き、別の部署に異動したり、信頼できる友人に相談するといった対策を講じてストレスを溜めすぎないようにしましょう。
仕事で苛立つことが増えた
ただ仕事をしているだけなのに苛立つことが増えた方も居るのではないのでしょうか?
精神的に追い詰められると、何事にも苛立ちを感じるようになり、何気ないことで怒ってしまうことも増えてしまいます。
これでは人間関係にも亀裂が生じ、職場に居るだけでストレスをずっと感じてしまう悪循環に陥ってしまいます。
ここまで追い詰められると仕事への負担も大きくなってしまい、しんどいという言葉では片づけられない状態になる恐れもあります。
そうなる前に転職することも視野に入れて、しんどさと向き合い、自分にできる対策をすぐに行うようにしてください。
しんどい自分から抜け出せた体験談
仕事をしんどいと感じている方は多いですが、中にはそのしんどさから抜け出すことができた方も多くいます。
ここではそんなしんどさから脱出してプラスになった方の体験談をご紹介します。
転職でしんどさから解放された
「どうしても上司との性格が合わなくて、仕事に行くのも憂鬱になっていた時期がありました。
そんな日が続いて我慢の限界が来た時、転職することを決めて、働きながら新しい会社を探し始めました。
するとその時働いていた会社よりも、給料が良い会社から内定をいただき、すぐにその会社に入社しました。
待遇が良くなったことももちろんですが、新しい会社では人間関係で困ることもなく、円滑にコミュニケーションが取れているので、とても助かっています。」
転職することで職場環境が大きく変わり、それによってしんどさが解消されることは少なくありません。
転職することでより悪い環境になる可能性も確かにあるのですが、それを恐れて行動しないままだといつまで経ってもしんどいままとなってしまいます。
ですので転職という選択肢があることも視野に入れて、しんどさを改善していくという選択肢があることも忘れないようにしましょう。
我慢することを少しやめたらしんどさが減った
「私は看護師として働いているのですが、患者さんのお世話に最初はやりがいを感じてきていたものの、長く働いていくにつれて、対応していくことに疲れを感じることが多くなってきました。
そんな時に私の助けになったのが、婦長さんが言ってくれたダメな時はダメって正直に言うという言葉です。
私は患者さんに不満を感じても我慢していたのですが、その言葉を聞いてから我慢することを少し辞めてみたら、心の負担も少し軽くなりました。
それからは仕事にも身が入るようになり、1つ人として成長できたような気がします。」
仕事で不満を我慢している方も多いでしょう。
そこで自分の不満を正直に話してしまうと、人間関係が悪くなる、自分の評価が下がってしまうと気にしてしまう方も少なくありません。
そんな時はこの方のように我慢するハードルを下げてみるのも1つの手です。
どうしても理不尽なことに対して意見を突き付けたり、そんなことをする理由を聞いてみると、不満を押し殺すよりもストレスを溜めずに済みます。
ただその時は自分に非があることは認める心も忘れずに持ち合わせなければなりません。
我慢すべきこと、我慢しなくても良いことをしっかり見極め、不必要にストレスを溜めないことも、仕事のしんどさを軽減する方法と言えるのです。
自分が心から満足できる環境を目指す
仕事のしんどさから抜け出すためには、自分が心から満足できる環境を、自分の手で勝ち取っていく必要があります。
逃げる前にできることは無いか考える
仕事に対する悩みというのは本人に原因がある場合もあれば、他者に原因がある場合もあります。それは他人が集まって仕事をするのですから当たり前のことだと言っても良いでしょう。
その現状にどうしても耐えられない、また耐えたところで良い方向に進む可能性は見込むことができないと思うのであれば思い切ってその職場を離れてしまうというのも手段の1つです。
どうにかできないかと考えてみることを精一杯やった上で無理だと判断したのであれば、潔く離れた方が時間も労力も無駄にしなくて済むからです。
だからと言って仕事を辞めたいからと言って次の日から出勤をしないというような無責任なことでは社会人としての品格を下げてしまいます。
自分で動くことでしんどさは改善できる
生活のことを考えると気持ち1つで辞めるという結論に至るのもそう簡単なことではありません。まず最初に辞めたいと思う程悩むのであれば自分に合った環境にととのえることはできないだろうかと考えてみましょう。
人間関係に悩んでいるのであれば自分から積極的にコミュニケーションをとる努力をしたり、それでもダメなのであれば上司の相談したり異動を願い出たりするというのも手です。
自分の身の回りの環境は誰かが変えてくれると思ったら大間違いです。自分が動かなければ何も変わりません。この環境であれば自分は精一杯仕事を頑張ることができるというような環境作りを目指してみましょう。
月曜日が来るのを楽しみにする方法
カレンダー通りの勤務である人にとっては、土日の休みを終えて月曜日を迎えるというのは苦痛だという人も多いでしょう。
では月曜日が来るのを楽しみにするには、何を意識するのが良いのでしょうか。
月曜日を楽しみにするには工夫が必要
日曜の夜になれば「サザエさん症候群」に陥ってしまう人も少なくはありません。「休みが終わり明日からまた仕事か」と憂鬱になってしまうと週初めから仕事にやる気を出すことができません。
そのような事態を避けるためにも、まずは考え方を変えることが大切です。
日曜日が終わって月曜日を迎えればまた仕事が始まるというのは決まりきったことです。それをいかにモチベーションをあげて挑むことができるのか、それはその人の工夫次第です。
ご褒美を決めて努力する
おすすめの方法としては、もっとも憂鬱になりやすい月曜日に何か1つご褒美を設けるのです。
- 休みが終わり月曜日を迎えるというだるさを乗り切ったら、何かおいしいものを食べよう、
- ストレス発散にカラオケで歌を歌いに行こう、
- 仕事終わりに彼氏に会いに行こう
など、なんでもいいのでご褒美を決めておくことで、週の中で一番気が重くなりやすい月曜日を元気に乗り切ることができます。
人は自分が好きなものに対しては努力することができます。欲しいものがあればそれに向かって一生懸命お金を稼ごうとするのと同じで、なにかご褒美が待っていると思うと1日の仕事に精一杯努力をしようとモチベーションを上げる事にもつながるのです。
これを習慣にすることによって次第に月曜日が来るのが楽しみになるようになります。
休日のリズムを変えてみる
仕事のしんどさを解消するために必要な休日ですが、その休日が更なるしんどさを生みだしてしまうこともあります。
そんな時は休日に対する考え方やリズムを変えてみると、しんどさを解消できる第一歩となることもあるのです。
休日のリフレッシュが憂鬱の原因になる
休日というのは心も体もリフレッシュさせるために必要なものですが、過ごし方によっては仕事をより憂鬱にしてしまう恐れがあります。
例えば連休を使って旅行に行くとしましょう。連休に入る手前は嫌な仕事であっても「これが終われば旅行だ」とモチベーションを上げて取り組むことができます。そして仕事を終えて連休に入れば楽しい旅行です。
おいしいものを食べたり、思いっきり遊んだりと時間を忘れてしまうほどの楽しい思い出作りをすると、いよいよ帰るとなった際には「また仕事の日々か」と憂鬱になってしまいます。
こういった経験は多くの人がしているものですが、これでは休み明けの仕事というのは非常に苦痛になってしまいます。
休日と仕事日の差をつけすぎない
休み明けの仕事を苦痛に感じないためには休日と仕事の日の温度差をつけすぎないように心がけることが大切です。
もちろん時には仕事を忘れて旅行に行ったりすることも大切なのですが、何の予定もない日にダラダラと寝て過ごすのではなく、仕事の日と同じような時間に起きて、同じ時間に昼食をとるというような生活リズムを一定にするように心がけることで休日と仕事との差を極端につけなくて済むようになります。
自由な休日ですが、そのリズムを変えてみることによってどういった過ごし方が自分にとっては気が楽なのかを見つけると休み明けの仕事が気分的に少し楽になるようになります。
仕事以外の時間で収入を得る”副業”をはじめてみる
定職につくのは安定感を得るためには必要なことです。しかし毎日同じ人と顔を合わせ、毎日同じ環境でストレスを感じながら仕事をこなす日々にはたして意味はあるのでしょうか。
副業はストレスを感じることなくお金を稼げる
やりがいを感じている人にとっては素晴らしい日常かもしれませんが、毎日が苦痛な人にとっては人生そのものに意味を見出すことができなくなってしまいます。
それを避けるためにおすすめなのが副業です。副業は本業とは違ってしっかりと稼ぐことが目的ではなく、気分転換や隙間時間にお小遣い稼ぎをする程度に収入を得ようとするのが目的です。
自分に向いていそうな仕事を選ぶことができますし、辞めたくなったら辞めてもいいという自由度の高さがあるのでストレスを感じることなく取り組むことができます。
副業には在宅ワークがおすすめ
アルバイトなどで雇われてしまうと時間の拘束があるので、普段の仕事に加えて別のストレスを抱えてしまうことになります。そのため副業としておすすめなのは在宅ワークです。
自宅というリラックスできる環境にいながらできる時に仕事をするという気楽さがあればそれほどストレスを感じることはありませんし、続けやすいという特徴があります。
また普段の仕事からは見出すことができなかった自分の才能に気づくこともできる可能性があり自分の人生の視野も広がります。
副業そのものをやるだけでも意味がありますし、それによって多少なりとも収入を得ることができれば心にも余裕ができて本業にも余裕を持って取り組むことができるようになります。
仕事がしんどいと感じる時は人生を変えるチャンスになるかも!?
生きている以上、仕事というのは切りはなすことができないものです。しかし、毎日ストレスを抱えた状態だと仕事を頑張ることができないどころか精神的にも病んでしまう可能性があります。
しかしそんな時こそ、人生を変えられるチャンスであることも忘れないようにしましょう。
しんどいときこそ自分を変えられる
精神的ダメージを受けるために仕事をしているわけではないので、そういった悩みが深刻化する場合は転職も視野に入れる必要があります。
仕事だけではなくスポーツにおいても同じことが言えるのですが、人間はしんどいと感じた時こそが自分を変えることができるチャンスなのです。
しんどさから目をそむけずにどう立ち向かっていくかを考えても良いですし、見限って新しい環境を得るためにはどうすればいいのかを考えても良いでしょう。
しんどさに対して正解を決められるのは自分だけ
正解も不正解も決めるのは周りではなく自分自身です。それによって得られる良いことも悪いことも自分の責任です。
こうした選択肢が生まれるのはしんどさを感じたときであるというのは人間誰しも平等に与えられたチャンスだと言えるでしょう。
ストレスのない仕事は現実には少ない
毎日笑って毎日ストレスのない仕事ができれば何の迷いもなく仕事を続けることができるでしょう。しかし現実でそれはほとんどあり得ません。
考え方が違う人間が集まって会社の理念に基づいて仕事をしているからです。苦難に対して今だけ乗り切れば問題ないのであれば良いのですが、長期的なものであることが予想されるのであれば、自分の人生を見つめ直すタイミングだと思っても良いでしょう。
まとめ
社会人として働いているほとんどの方が仕事に対してしんどさを感じています。
ストレスのない仕事は現実的に多くはありませんし、どうしても仕事に対して苛立ってしまうということも少なくないでしょう。
そんな時は自分ができることの中から、しんどさを解消できる方法を積極的に試していく必要があります。
信頼できる友人に相談する、休日のリズムを変える、副業を始めてみるなど、さまざまな方法を試して、それでもダメなら、仕事を辞めるという最終手段に打って出るようにしてください。
仕事を辞める時も転職先を先に見つけておいた方が、安心して生活し続けることができます。
転職サイトを利用すれば働きながらでもスムーズに転職活動ができるうえ、自分の希望に合った求人を見つけることができるようになります。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、しんどい仕事から抜け出したい方は合わせてチェックしてみてください。