大学中退者の不利にならない履歴書の書き方
就職するための選考では最初の段階で書類選考があります。大学中退者は、履歴書に大学を中退したことを記入しなければいけません。
大学中退が理由となって書類選考が通らず、面接を受けられないのはもったいないことです。
そこで、今回は大学中退者の履歴書の書き方についてご紹介します。書類選考にて不利にならないための方法です。ご参考にしてください。
Contents
履歴書に中退と書かないと学歴詐称になる
まず、最初に注意点をご説明します。大学中退者が履歴書に大学卒業と書いたり、高校卒業までしか書かずに大学に入学したことを書かなかった場合は、学歴詐称になってしまいます。しっかりと正しく「中途退学」と書きましょう。
実際に、学歴を詐称していたことが後に分かって解雇になった事例もあるようです。中退していても、不利にならない履歴書の書き方のポイントがあります。中退した理由をきちんと回答できればよいのです。したがって、履歴書には正しく記入しましょう。すると、胸を張って面接に臨むことができるでしょう。
履歴書に中退と書いても挽回するチャンスはある
履歴書に中退と書いてもいくらでも挽回することは可能です。また、大学を中退した理由をきちんと述べることができれば、面接官もそこまで気にすることはありません。具体的には以下のポイントがおさえられていれば大丈夫です。
- 大学中退理由をきちんと答える
- 現在、努力していることをアピールする
- 仕事に前向きな姿勢を見せる
大学を中退した理由は面接でも聞かれる可能性は高いです。そのため、あらかじめ履歴書に記入しておくと良いでしょう。その書き方については、後述いたします。そして、中退をしましたが、現在は前向きに努力していることを伝えましょう。
履歴書には自己PR欄があるはずです。他にも長所を記入する欄があったら、積極的にアピールしましょう。働くことに対して前向きに捉えていることを伝えます。履歴書でもアピールすることは大切です。大学中退者であることを打ち消すようなアピールができると望ましいです。
大学を中退した場合の履歴書の書き方
履歴書の書き方としては、入学した場合や卒業した場合と同様に年月と学校名を記入して、「中途退学」と書きます。記入例としては以下の通りです。
○○年○月 ○○高等学校 卒業
○○年○月 ○○大学 ○○学部 入学
○○年○月 ○○大学 ○○学部 中途退学
記入例のように「中退」と略さずに「中途退学」と書きましょう。履歴書では、略さずに書くのが一般的です。より丁寧にみえます。
仕方のない理由で中退した場合は履歴書に記入するとよい
特に、経済的な理由、病気になった、家庭の事情など、仕方のないことで中退した場合は、そのことを履歴書に記入することをお勧めします。
仕方のないことで中退したのならば、書類選考をする段階で中退理由を伝えておいたほうが不利にならなくて済むためです。
大学中退を理由にして、書類選考で落とされることもまずないでしょう。具体的な書き方としては、以下の通りです。
○○年○月 ○○大学 ○○学部 中途退学
経済的な理由により退学
履歴書をみる側としても中退した理由が書かれていると納得して安心できます。しかし、なんとなく退学した場合や単位が足りなくて退学した場合は、退学理由を記入しなくてもよいです。
といっても、記入しないと面接にて聞かれることが予想されるため、回答は用意しておきましょう。そこをクリアできると大学中退者でも問題はありません。
履歴書には正直に記入する
改めて申しますが、履歴書には正直に記入することが大前提になります。正直に記入したうえで、虚偽にならないようにいかに前向きな内容を記入するかがポイントになります。
大学を中退しましたが、努力してきたこと、努力していることはあると思います。履歴書には、前向きな姿勢を記述しましょう。
なかには、中退したことを後悔している方もいらっしゃるかもしれませんが、過去のことをいくら後悔してもその事実は変わりません。前向きに今後のキャリアを歩んでいきましょう。
まずは、履歴書に正直に記入することから始まります。自分がした選択です。自信を持ちましょう。
まとめ
今回は、大学中退者の履歴書の書き方についてご説明しました。可能ならば、理由付きで中退したことを履歴書に書いたほうが好ましいです。経済的な理由、病気になった、家庭の事情など、仕方のない事情の場合は、不利になる可能性は低いです。
面接にて中退理由について軽く触れられるかもしれませんが、履歴書に中退した理由が記入されていたほうが面接官としても中退した理由が先に分かっているため、納得しやすいはずです。
あとは、中退したことが不利にならないように自己PR欄は工夫してアピールしましょう。現在、努力していることを伝え、仕事に前向きな姿勢を見せるのがポイントです。