伊藤忠商事に転職を実現させる3つのポイント
大手総合商社の伊藤忠商事。世界規模でビジネス展開し、しかもあらゆるジャンルのビジネスを展開しています。日本の5大総合商社の一角で業績は好調です。
また、伊藤忠商事は就職先としても高い人気を誇り、新卒の就職ランキングでは上位にランクインしています。転職先として伊藤忠商事をターゲットとしている人も多いでしょう。伊藤忠商事への転職は非常に難易度が高いと言えます。
理由は2つあって「募集ポジションに対して即戦力で活躍できる人しか採用しない」ということと「募集ポジションがピンポイントであることが多い」からです。
中途採用は即戦力採用が基本ですが、伊藤忠商事の中途採用では、既に在籍している優秀な伊藤忠商事の社員と同等の活躍ができる人でないと採用されないでしょうし、そもそも自身のスキルを活かせる職種のポジションがなければ応募しても意味がありません。
転職のハードルが高い伊藤忠商事ですが、転職を成功させるために必ず実行しなければいけない3つのポイントがあります。
それは、
- 「常に伊藤忠商事の状況を把握する」
- 「選考対策を万全に行う」
- 「転職エージェント、転職サイトを利用する」
ことです。
伊藤忠商事に転職したい!という人のために、この3つのポイントを解説するとともに、伊藤忠商事の特徴や労働環境、求める人材や選考の情報などを紹介します。
伊藤忠商事とは?改めて解説
まずは伊藤忠商事の概要や他大手総合商社との違いなどを紹介します。
伊藤忠商事の概要
伊藤忠商事は、みずほ(旧第一勧銀)系列の商社です。在籍している従業員数は4310人(連結で123427人)。連結売上高が11兆6004億8500万円という、日本でも有数の規模を誇る総合商社です。
総合商社のビジネスは個人向けから国向けと非常に幅広いのですが、伊藤忠商事では一般消費者に馴染みがあるビジネスを展開しています。例えば、アパレルではコンバース、ポールスミス、といったブランド(アディダスも伊藤忠商事が日本に広めました)、食料品ではドール、エビアン、小売りではファミリーマートなどです。
他大手総合商社との違い
いわゆる5大総合商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友物産、丸紅)の中で伊藤忠商事はどのような特色があるのでしょうか。まず、財閥系ではないこと、さらに「非資源(天然エネルギー資源、鉱物資源以外のビジネス)NO.1商社」であることが挙げられます。
中国やアジア地域にも積極的にビジネス展開していることも特徴の一つです。現在、伊藤忠商事の単体の社員数は5大総合商社の中でもっとも少ないのですが、売上高は2位を誇ります。
伊藤忠商事の社風
伊藤忠商事の社風は組織力よりも「個の力」を尊重しています。この社風は大手総合商社の中で伊藤忠商事が「野武士集団」と呼ばれていることからも理解できます。
伊藤忠商事の創始者の伊藤忠兵衛が近江商人だったこともあり、「商うこと」を使命として常に考えていることも社風として挙げられるでしょう。伊藤忠商事には、近江商人の「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)の哲学があります。
伊藤忠商事の労働環境
伊藤忠商事の社員はどのような環境で勤務しているのでしょうか。待遇、ワークライフバランス、評価制度といった観点で紹介します。
伊藤忠商事の待遇
伊藤忠商事は非常に給与水準の高い企業で、平均年収は1520万円(有価証券報告書より。平均年齢41.7歳)です。さらに社員食堂や社員寮、健康に関するサポートなど、福利厚生も充実しています。
伊藤忠商事でのワークライフバランス、評価制度
総合商社の労働環境は時間関係なく働くハードなイメージがありますが、伊藤忠商事では朝型勤務の推奨、週45時間労働を徹底し残業を推奨していません。一概には言えませんがワークライフバランスの取りやすい会社といえるでしょう。
伊藤忠商事の評価制度に関して、口コミの情報を見ると基本的には年功序列のようです。しかし大企業で優秀な人材が多く在籍しているため仕方ないかもしれません。きちんと年収は上がっていく制度なのでほとんどの社員は納得しているでしょう。
伊藤忠商事に転職するには?
では、伊藤忠商事に転職するための方法を解説します。まずは伊藤忠商事の中途採用状況と選考フローを紹介します。
伊藤忠商事の中途採用状況
伊藤忠商事の中途採用は「採用したい時に随時募集し採用を行う」スタイルです。「繊維」「機械」「金属」「エネルギー・化学品」「食品」「住生活」「情報・金融」のカンパニーが状況に応じてそれぞれ募集を行います。
伊藤忠商事の採用ページでは、2019年12月時点で募集しているポジションはありませんでした。ただ、キャリア登録は受け付けていますので、伊藤忠商事から関心を持たれるキャリアやスキルをお持ちの人が登録すれば直接声がかかるかもしれません。
伊藤忠商事の求める人材
伊藤忠商事の求める人材は、社風に合う人材であることと、「伊藤忠商事に貢献できる人材」です。これが最低条件です。海外勤務を厭わないことも条件に入ります。
伊藤忠商事は就職先として高い人気があるので多くの優秀な人材の応募があります。他候補者よりも貢献できる自信がないと採用されることは難しく、伊藤忠商事の選考は学歴フィルターもあると覚悟してください(社員は上位校の出身者しかいません)。
伊藤忠商事の役員や社員の家族や親戚でないことは応募要件の必須条件ですのでご注意ください。
伊藤忠商事の選考フロー
伊藤忠商事の中途採用の選考フローは、書類選考、筆記試験、適性検査、面接数回、健康診断、内定という流れになります。適性検査は「GAB」です。総合商社ではよく採用されている適性検査です。
伊藤忠商事に転職するために準備すべき3つのポイント
伊藤忠商事の転職難易度は高く、たとえ即戦力で貢献できる実力を持っていても簡単に転職することはできないでしょう。伊藤忠商事に転職するために必ず押さえるポイントを紹介します。
伊藤忠商事の状況の把握するために常に情報収集を行う
伊藤忠商事は中途採用を行っているものの、「優秀な人に対して常に門戸を開いている」わけではなく、「(何らかの理由で)採用したい時」しか募集しません。伊藤忠商事の中途の募集を行なわれるのはタイミング次第ですのでそのチャンスを見逃さないようにしてください。
常に伊藤忠商事の状況(採用状況のみならず全体的な動向)の情報収集を行い、募集開始したときにはすぐに応募できるようにしましょう。
選考対策を万全に行う
どの企業に応募するにしても選考対策を行うのは必須で、伊藤忠商事に応募する際も同様です。書類選考、適性検査、面接には考えられる万全の対策をして臨んでください。伊藤忠商事が欲しい人材がどのような人材かを理解し、そのためにスキルやキャリアを身に着けてチャレンジするのも選考対策のひとつかもしれません。
転職エージェントへの会員登録
転職エージェントを利用すれば、伊藤忠商事に転職するための様々な情報を得ることができます。伊藤忠商事のコンフィデンシャルな案件、いわゆる「非公開求人」の情報を得ることができるかもしれませんし、選考が進めば選考対策や転職マーケットの様々な情報提供など選考に役立つ情報の提供もしてくれるでしょう。
もし転職エージェント経由で選考が進めば企業と給与面などの交渉も任せることができます。
おすすめの転職エージェント転職サイト
伊藤忠商事への転職を実現するための有効な手段として紹介した転職エージェントですが、特におすすめの転職エージェントと転職サイトを紹介します。
おすすめの転職エージェント
「伊藤忠商事への転職」という目的で転職エージェントに登録するのであれば、まずは大手の転職エージェントに登録することをおすすめします。伊藤忠商事が転職エージェントに採用を依頼するのであれば、実績が豊富で多くの転職希望者の登録がある転職エージェントである可能性が高いからです。
次におすすめするのは伊藤忠商事が新卒採用で利用している媒体を発行している企業の系列の転職エージェントです。伊藤忠商事の人事担当者とのコネクションがあるかもしれません。
具体的には、マイナビエージェント(https://mynavi-agent.jp/)です。 パソナキャリア(https://www.pasonacareer.jp/)もおすすめです。パソナキャリアは伊藤忠商事系列の人材サービス企業、キャプランを吸収しています。伊藤忠商事とのつながりがあるかもしれません。
おすすめの転職サイト
最後におすすめの転職サイトを紹介します。ここで紹介する転職サイトは「登録すればヘッドハンターからスカウトを受けられるサービスを提供している」転職サイトです。優秀なヘッドハンターは大手企業の部長や役員クラスともネットワークを持っています。
そんなヘッドハンターからスカウトを受けられる転職サイトを利用いましょう。
いずれも一定のキャリアと年収を希望している転職希望者に対してサービスを提供しています。伊藤忠商事への転職を実現するためのヒントを与えてくれるヘッドハンターと出会えるかもしれません。