フリーターが転職活動で気を付けるべきポイントとコツ
これまでアルバイトで生計を立ててきたフリーターの方が、転職して正社員になりたいという需要が近年高まってきました。就職氷河期が過ぎ、正社員として就職しやすくなってきたためです。
転職に成功して正社員として働くことができれば給料も高くなり、生活が安定することは間違いありません。しかし、アルバイトと正社員狙いでは転職活動に大きな違いがあります。
これまで同様、アルバイトのやり方で転職活動を行っても、あなたが希望する良い企業には転職できません。そこでこの記事では、フリーターの方が転職活動を成功させるポイントについてご紹介します。
フリーターが転職に抱える不安
フリーターは転職に対してどういった不安を抱えているのでしょうか。フリーターが持つ不安点から、解決策を洗い出していきましょう。
バイトしながら転職できるのか
転職活動にはある程度に時間を必要とします。履歴書の作成や企業との打ち合わせ、面接などやることはたくさんあります。しかしバイトをしながらでないと生活も安定しないため、バイトと転職活動の両立を不安に思うのも無理はありません。
確かに転職活動はどうしても時間が掛かるものですが、ある程度減らすことは可能です。例えば転職サイトはパソコンやスマホがあれば、隙間時間に転職活動を進めることができるため、時間がない方でも安心して転職活動を進められるでしょう。
現在ではインターネット上でも転職活動をができる時代です。ネットを駆使して、少ない時間を上手に活用すると、スムーズに転職活動が進みます。
転職のやり方が分からない
アルバイトは基本的に採用担当の方に連絡を入れ、面接をして採用されれば働くことができます。ですが企業への転職活動では、そもそもどこで求人を見たら良いのか、求人を見つけてもそのあと何をすれば良いのか分からないという方がままいます。
アルバイトと違ってフォーマルに進めなくてはならないため、変に身構えてしまう方も多いのかもしれません。実際はそこまで身構えることもなく、求人情報誌や転職サイト、ハローワークなどを見れば求人はチェックできます。
さらに応募したい求人を見つけたら、履歴書を作成して企業に送付し、面接を受けて採用してもらうと言ったように、大まかな流れはアルバイトの時と変わりません。ただ大切なのはビジネスマナーや企業が転職者を採用するメリットを把握し、それを転職活動に活かすことにあります。
アルバイトではそこまで考慮する必要が無いため、ここが企業への転職活動との大きな違いと言えるでしょう。
職歴が無いのが不利になりそう
アルバイト歴が豊富でも、転職活動では何も活きないのでは?と心配な方も多いかと思います。決してそんなことはありません。履歴書ではアルバイトも経歴として記入することができ、そのアルバイトで得た知識やスキルをしっかりアピールすることができます。
企業がその知識やスキルに納得すれば、アルバイト歴を活かして転職を成功させることができるのです。ですのでアルバイト歴しかなくても自信を失わず、自分を活かす武器にして転職活動に臨みましょう。
自分のやりたい仕事に転職したい
せっかく仕事をするなら、自分がやりたいことを仕事にした方が良いように思えます。確かにやりたいことを仕事にして成功すれば、それ以上に嬉しいことは無いのでしょう。しかし「自分がやりたいこと=自分が仕事として評価されること」となるとは限りません。
一線で活躍している方の中には、自分がやっている仕事は全然やりたいことではないという方も居ます。でも仕事としてできることだから続けていたら、成功に繋がったという方も実際に居るのです。
いくら自分がやりたいことでも、誰にも評価されず周りから白い目で見られながらやるのは大変ですよね。必ずしも自分のやりたいことだけを目指すのが悪いとは言いませんが、ある程度妥協や見切りをつけて転職活動をすることも大切なのです。
正社員になれる企業が良い
フリーターが転職活動を進めるなら、当然目指すのは正社員の座です。給料や待遇はもちろん、正社員になればキャリアを積み重ねることができ、実績を積み重ねればさらなるステップアップも望めます。ただアルバイトからいきなり正社員になることはできるのか不安になる気持ちも分かります。
ですが日本で正社員として働いている方の中にも、元々はフリーターだったという方がたくさんいるでしょう。もちろんアルバイトから正社員に登用されたという方も居ますが、未経験の企業から正社員になった方もいっぱい居ます。人それぞれやり方やアピールの仕方は違いますが、転職を成功させている方にはある程度共通点があるのです。
後の項目で転職活動を成功させるコツをご紹介しているので、ぜひそちらを参考にしてください。
フリーターが転職に成功した実体験
不安点を洗い出したところで、本当に転職は可能なのか気になる方も居るでしょう。そこで次は実際に転職に成功したフリーターの実体験をもとに、転職できるコツを模索してみましょう。
25歳男性の場合
この方は自分のやりたいこととアピールできるスキルを見極め、しっかり転職活動に活かすことに成功しています。大切なのは自分が転職で活かせる武器は何なのかを洗い出すことです。
強いアピールポイントがあれば企業も注目してくれるので、自分の経歴から何が武器になるのかを転職する前に考えておきましょう。
22歳女性の場合
そんなに役に立つのかな?って思ってたんですけど意外と転職で役に立ってビックリ。バイトから正社員で採用してもらって、ボーナスも貰えるようになったのでとっても嬉しいです。
誰でも勉強することで取得することができる資格。資格は履歴書に書いてあるだけで、そのスキルがあるというアピールになる強い武器です。勉強をしないと取れない資格が多いですが、取得すれば努力に見合った分転職活動で役立ってくれます。
資格を取得することで、入社してからも給料がアップするといった将来性もあります。バイトの隙間時間に転職したい業種の資格を取得して、それを活かすというのも手段の1つとなるでしょう。
アルバイトとは違うフリーターの転職活動
先ほども言った通り、アルバイトと企業への転職活動は似ているようで気を付けるべき点が大きく違います。ここからは企業への転職活動で意識するべき点を解説します。
しっかりとした転職理由が必要
アルバイトであれば志望理由がどうであれ、人間性やマナーがある程度良ければ採用されます。しかし企業への転職ではそうもいきません。採用担当を納得させるだけのしっかりとした転職理由が必要です。
なぜしっかりしている必要があるのかと言えば、必ず面接で転職理由について聞かれるからです。適当に作った転職理由だと面接で突っ込まれた際にまごまごしてしまい、面接官に悪印象を与えます。
企業側もやる気のある転職者を求めているため、転職理由で面接官を納得させることができなければ、採用されることもないでしょう。自分がなぜその企業に転職したいのかその理由をしっかり見つめなおし、面接でも話題にできるようにしてください。
ビジネスマナーに注意
アルバイトの履歴書や面接はある程度カジュアルに書いても採用されます。ですが企業への転職活動においては、ビジネスマナーも評価の対象になるので注意してください。
例えばアルバイトの面接では私服や髪型が自由であることも多いですが、企業での転職はほぼ必ずスーツを着なくては行けなかったり、さっぱりとした髪型である必要があります。さらに面接時の立ち振る舞いやマナー、言葉遣いなど、面接官は転職者のビジネスマナーをしっかりチェックしています。
転職に慣れていないと、意識していてもビジネスマナーに反する行動をやってしまうものです。このようにビジネスマナーは転職において非常に意識しなくてはならないポイントです。
練習なしでは絶対にボロが出てしまうので、事前に履歴書の書き方や面接時のマナーなど、おさえておくべきビジネスマナーを把握して練習するようにしましょう。
転職を繰り返すとマイナス評価になる
アルバイトでは過去のアルバイト歴を見られるということはあまりありません。対して企業での転職では、転職回数をかなり見られます。なぜなら企業では長く働ける人材を求めています。
企業もタダで転職者を迎え入れているわけではありません。人件費や必要経費などのコストを払っています。そのコストに見合った働きをしてもらわなければ、企業としても損失になってしまいます。
そのため転職者にすぐ辞められるのが、企業にとっては一番困ってしまうのです。転職を繰り返していると「この人はうちの企業もすぐ辞めるのではないか?」という印象を持たれてしまいます。そうなると採用される確率も下がり、どんどん転職できる企業が少なくなっていきます。
ですので「とりあえず企業に入社して嫌だったらやめる」というのを繰り返すのではなく、事前に自分に合った転職先を調べ、定着できる企業を最初から狙うようにしてください。
フリーターが転職活動で覚えておくべきコツ
フリーターの方に限らず、転職活動を成功させるためにはコツが必要です。次はそんな転職活動を成功させるコツをご紹介します。
持っているスキルをアピールする
転職活動では自分が持っているスキルや経験を評価されることが多いです。企業としては即戦力になる転職者を求めているため、企業にとって有益なスキルや経験を持っている人材は喜んで迎え入れたいと考えています。
そこで自分が今までやってきた仕事の中で、希望している転職先で活用できるスキルを探し、それを履歴書や面接でアピールすると、採用される確率を高めることができます。もちろんそのスキルはアルバイトで磨いたものでも問題ありません。
自分がどんなスキルを持っているのかを一回見直して、そこから働きたい企業を探すのも良いでしょう。
企業へのリサーチを徹底する
先ほども紹介した通り、転職回数が増えると転職が不利になります。定着できる企業に転職して転職回数を増やさないようにするためには、時間をかけて転職先を徹底的にリサーチすることが重要となるのです。
求人情報だけでは企業の職場環境や人間関係、キャリアが形成されるかなどが分かりません。しかし実際にその企業で働いた方が投稿している口コミサイトや、転職エージェントによる企業の情報収集を上手に使えば、希望する転職先の内部事情を知ることができます。
その内部情報から自分に合う企業かどうかを判断し、自分が納得できる企業への転職を目指すようにすれば、長く働ける企業に巡り会うことができるでしょう。
理想を高くしすぎない
最初から高い給料や待遇を求めて転職活動をしていても、いきなりそんな良い待遇の企業に転職できることは滅多にありません。もし採用されたとしても、実際に働いてみたらブラック企業だったという事例もよくあるので、転職時の理想は高くしすぎないのが転職を成功させるコツです。
とはいえ自分にとって譲れない条件があるのも分かります。ならばどうしても譲れない点を1つに絞り、他の条件はある程度妥協すると自分も納得できる転職ができるでしょう。ある程度のスキルや経験がなければ、良い待遇で転職することは難しいです。
こだわりやプライドは捨て、まずは転職自体を成功させてから、良い待遇を目指して努力するようにしてください。
転職サイトを利用する
転職サイトは基本的に登録無料で、インターネットが使える環境ならいつでも利用できる転職支援サービスです。パソコンやスマホがあれば隙間時間に転職活動ができるので、アルバイトをしながらでも転職活動を進められます。転職サイトに登録すると転職に精通したエージェントが1人つきます。
転職エージェントは転職者の希望を聞いて企業に関する情報収集を行い、転職者に合った求人を紹介してくれます。その後も履歴書の書き方や面接のマナーをレクチャーしてくれるので、転職活動に慣れていない方でも安心して転職活動を進めることができるのです。定着できる企業を見つけるのにピッタリのサービスと言えるでしょう。
詳しくはこちらの記事で詳しい解説と転職サイトを紹介しているので、自分に合う転職サイトを見つけたい方は参考にしてみてください。
まとめ
アルバイトと企業では転職活動のやり方が大きく変わってきます。企業への転職活動では転職理由やビジネスマナーをしっかりする必要があり、転職回数も合否を左右する材料となるので注意が必要です。
しかしアルバイトで培ったスキルをアピールしたり、企業をしっかりリサーチするといった転職活動のコツを掴めば、理想の企業に転職するのも難しくないでしょう。
フリーターでアルバイト中心の生活をしていると、転職活動は難しいと感じることも多いかもしれませんが、ちょっとしたコツを掴めばその難易度を下げることができます。自分が持っている武器とコツを活かし、いつまでも働ける企業への転職を目指してください。
高校で電気工事の資格も持っていたので、それを活かして家電修理を請け負う企業に挑戦しました。機械に強いことをアピールしたらそれが良かったみたいで、無事正社員として転職。
好きな機械に触れますし、お客さんの喜ぶ顔も見れてとても楽しく働けています。」