フリーターから正社員になる為の方法
今回は正社員を目指しているフリーターの方に焦点をあてたいと思います。まず、フリーターと正社員のちがいを知ることが重要です。正社員を目指すモチベーション維持に役立つことでしょう。正社員のメリットだけではなくデメリットもご紹介いたしますので、冷静にご判断いただけるかと思います。
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フリーターと正社員のちがい
フリーターと正社員のちがいを比べると、獲得できる生涯年収に大きな差があることが分かります。厚生労働省によると年収は40代で大幅に開きが出るという統計があります。40代といえば、世帯をもち、子どもが成長するころに該当します。
フリーターと正社員では生涯年収は3倍以上差が出てくるとされています。細かくは後述いたしますが、まずは生涯年収でこれほどまでに差が出ることを知っておいてください。
婚姻率と子どもがいる割合
フリーターと正社員の収入のちがいは結婚や子育てにも影響してくるようです。収入が少ないほど婚姻率が低くなり、子どもがいる割合も減っているというのです。金銭的余裕がないと子どもをつくることをためらう方もいらっしゃることでしょう。特に男性にとって収入は婚姻率に大きな影響を与えるようです。
正社員として働くメリット
ここで正社員のメリットを整理して考えてみましょう。具体的には、以下がメリットとしてあげられます。
- 昇給の機会に恵まれている
- ボーナスがあるところが多い
- 保険や年金が完備されている
- 有給休暇がある
- 雇用期間の定めがなく安定して働き続けられる
- できる仕事の幅が広がる
昇給やボーナスによってモチベーションが向上するという効果が期待できます。また、収入面だけではなく、福利厚生が整っていることも正社員の大きなメリットです。
仮に病気やケガをしても会社が守ってくれます。雇用期間の定めがなく定年まで比較的安定して働けることも心身ともに充実した日々を過ごすためには重要なことといえるでしょう。
正社員は、スキルアップしたらその分責任ある業務を与えてもらえます。自分の努力次第でできる仕事の幅が広がることもやりがいに繋がることでしょう。
正社員として働くデメリット
正社員として働くとデメリットも生じます。具体的には以下の通りです。
- 転勤で引越ししなければいけないこともある
- 責任ある立場になる
- フリーターほど自由には働けない
職種によっては転勤の可能性があることはデメリットといえるでしょう。また、責任ある仕事を任されることがあるのでプレッシャーになりかねません。フリーターほどは自由ではなく、したくない残業をしなければいけないこともあります。
とはいえ、正社員のメリットとデメリットを比較しても、圧倒的にメリットのほうが多く、正社員を目指すフリーターの方がいらっしゃることがよくわかります。ここからは、正社員になるためのコツをご紹介していきます。
フリーターから正社員になることもできる
フリーターから正社員になることも十分可能で、2つの方法があります。
まず、一つ目がアルバイト先で正社員に登用される方法です。職場環境が変わらないので働き続けやすいといえるでしょう。
次に、二つ目が正社員の採用面接を受けることです。フリーターから正社員になることは難しいと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、戦略を立てれば選考をクリアすることもできます。特に未経験者OKの記載があると狙い目です。
正社員として採用される条件
正社員として採用されるためには3つの条件をクリアしないといけません。
1.長期的に働く動機や意志がある
面接官のなかには楽だからフリーターをしているのだろうと思っている方もいらっしゃるかもしれません。どうせすぐに辞めてしまうと思われないために長期的に働く動機や意志があることを伝えましょう。結婚をした、子どもが産まれたなどという理由はアピールになります。
2.マナーや常識がある
採用選考では、身だしなみや言葉遣いなど細かいところもチェックされています。マナーはきちんと守りましょう。時間を守ることも必須です。時間は余裕をもってみておき、10分前には受付を済ましておきましょう。
3.一定の能力がある
会社で働く上で必要なスキルがあるか確認しています。例えば、報告・連絡・相談ができ、論理的に話せる方は選考をクリアできるでしょう。仕事ができる、できないという話がありますが、基本的なことができると周囲からも認められるものです。それは、フリーターであっても鍛えることができるスキルですので日頃から意識しましょう。
フリーターが書類選考をクリアするコツ
フリーターが正社員になるためには、まず書類選考をクリアしないといけません。書類選考をクリアするためのコツは以下の3つです。
1.丁寧に書かれているか
丁寧な仕事をしているかしっかりみられています。丁寧な言葉を使うようにしましょう。
履歴書や職務経歴書といった書類は面接でも活用されます。しっかりと丁寧にアピールしておきましょう。
2.内容が表面的ではないか
ネットや書籍を調べると志望動機や自己PRの例文が記載されていたりしますが、そのまま引用しても表面的な内容になってしまい、選考をクリアできません。参考にするのは良いのですが、必ず自分の言葉に置き換えて履歴書や職務経歴書を作成するようにしましょう。
3.論理的に簡潔に書かれているか
だらだらと長い文章を書いていても読みにくく、伝えたいことが伝わりません。論理的に簡潔にまとめましょう。
フリーターが面接をクリアするコツ
書類選考をクリアしたら今度は面接です。面接をクリアするためのコツは以下の3つです。
1.簡潔に答える
履歴書や職務経歴書と同じように面接でも簡潔に受け答えすることが求められます。なかには考えながら話し、結局話がまとまっていない方も見受けられます。まず結論から話しましょう。
2.成長する可能性があることを伝える
フリーターは職歴として認められない場合もあります。そのときは今後成長する見込みがあることをアピールする必要があります。今まで正社員として働いた経験がなくても、今後の期待値で採用してもらえることがあります。若ければ若いほどその傾向は強くあります。
3.よくある質問には準備しておく
簡潔に答えるためにも面接にてよくある質問にはしっかり準備をしておきましょう。よくある質問は以下の通りです。
- 自己紹介と自己PR
- 志望動機
- なぜ正社員になろうと思ったのか
- 今までに失敗した経験はあるか
- 最後に何か質問はあるか
まず、「自己紹介と自己PRをしてください。」という面接官の言葉から始まることが多いです。志望動機も会社としては気になるところなのでよく聞かれます。なぜ他の会社ではないのか、きちんと答えられるようにしておきましょう。
最後に「何か質問はありますか。」というのもよくされます。ここで、特に何もないと答えるのは良くないです。「ホームページを拝見させていただいたのですが…」とリサーチしていることをアピールするのも効果的です。何か疑問点があればこのタイミングで質問しましょう。
フリーター向け転職サービスをフル活用する
正社員になるためには、フリーター向けの転職サービスをフル活用することをおすすめします。とくに転職エージェントはおすすめです。無料で以下のサービスを受けられます。
- キャリアカウンセリングの実施
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
転職エージェントに登録すると担当のキャリアコンサルタントの方がついてくださいます。そして、キャリアカウンセリングを60分から90分ほどしてくださいます。事前に提出しておくとそのときに履歴書や職務経歴書の添削も行なってくれます。また、別途面接対策も行なっています。転職エージェントは膨大なデータを保有しており、有益なサポートをしてくれることでしょう。
まとめ
今回は、正社員を目指しているフリーターに焦点をあてました。フリーターと正社員の生涯年収のちがいを把握していただき、正社員のメリットを感じていただけたら、転職活動もモチベーションがあがるのではないかと思います。
書類選考や面接をクリアするコツもお伝えしました。簡潔に答えることが共通することです。転職エージェントを活用しつつ、有意義な転職活動をしていただければと思います。