中卒フリーターでも転職できる!転職の成功法と狙える企業とは
フリーターから転職を目指したいと思っていても、中卒という学歴がネックになっている方も多いのではないのでしょうか。中卒という学歴で転職するには、何を意識するのが良いのでしょうか。
今回は中卒フリーターでも転職を成功させる方法や、狙える業種をご紹介します。
中卒フリーターが感じる不安
まずは中卒のフリーターが感じる不安をもとに、解決策を見出してみたいと思います。
学歴が転職に響くのではないか
就職において重視されるといわれるポイントが学歴です。一般的には高卒までは取っている方が多く、中卒というイメージを持って転職者と接している採用担当や面接官はあまりいません。
さまざまな理由によって中卒で働き続けている方も多いかもしれませんが、その中卒という学歴が気になって、なかなか転職に踏み出せない方もいるでしょう。しかし転職においては学歴ではなく、会社で活躍できるスキルを持っているかどうかが重要な部分となります。
就職であれば学歴を重視されることもありますが、転職であれば自分が持っているスキルをアピールすることで転職することも十分可能なので、中卒という学歴を不安にしすぎないようにしましょう。
このままフリーターとして働き続けられるのか
中学校を卒業してからフリーターとして働き続けているものの、このままフリーターとして働いていても良いのか分からない方も多いかもしれません。確かに年齢を重ねるにつれて、フリーターとして働き続けるのは難しいのが現実です。
例えば深夜手当や掛け持ちで生活をまかなっている場合、年齢を重ねると体力も落ち、深夜勤務や掛け持ちを続けるのが難しくなっていきます。そうすると稼げるお金の量も減ってきて、少ない賃金で生活費をまかわなければなりません。また年齢を重ねればいつ体調を悪くするかも分かりませんし、医療費などを支払う機会も増える恐れがあります。
このようにフリーターとして働き続けるのは、将来的に見てもあまり安定しているとは言えないのです。
正社員として働くメリット
正社員であれば決まった時間に働いて安定した給料も貰えますし、入社時に自動で社会保険などに入るため、不慮の病気による治療費も、保険がおりるので安心できます。定期的に健康診断もあるので、病気のリスクが減るのも正社員のメリットです。
正社員になることで、フリーターには無い様々なメリットが得られます。ですのでフリーターとして働き続けるよりも、転職して正社員になった方が、将来のことも安心して働き続けることが可能となります。
そもそも転職のやり方が分からない
フリーターとして働き続けていると、そもそも転職をどうやったら良いのか分からないという方も少なくはありません。アルバイトであれば、求人誌を見て履歴書を書き、面接を受けて採用されるという流れとなります。
大まかに見ると転職活動も同じような流れなのですが、履歴書の書き方、面接の受け方に関するビジネスマナーを考慮すればならないなど、アルバイトと企業の転職活動は内容が大きく異なるのです。
ですのでアルバイトと同じ雰囲気で企業へ向けて転職活動を行っていると、採用される可能性が低くなってしまいます。企業への転職活動では気を付けておかないといけない注意点や、アピールポイントを意識することで転職の採用率が大きく変わってきます。
中卒のフリーターでも転職を成功させる方法は、後の項目で説明しています。
また履歴書の書き方、面接の受け方などもこちらのページで詳しく解説されているので、合わせて参考にしてみてください。
中卒から正社員に転職したフリーターの実体験
実際に中卒フリーターから正社員への転職を成功させた方もいます。次はそんな中卒フリーターから正社員になった方の実体験を見てみましょう。
23歳男性の場合
アルバイトの中には、経験年数やスキルによって正社員登用をしているものもあります。アルバイトとして働いた経験を正社員でも活かすことができるため、登用後も社内で活躍できる可能性も十分あります。
また正社員登用後もアルバイトの時と同じ仕事をしていても、給与が定額になったり、ボーナスが支給されるようになるなど、正社員になることで得られるメリットは多くあります。
このようにアルバイトから正社員になる道もあるので、そういった企業から正社員を目指してみるのも良いかもしれません。
27歳女性の場合
でもアルバイト歴も無かったので、簿記の勉強を教えてくれる講習を受けて資格を取ろうと思ったんです。勉強は中学の時以来やってなかったので不安でしたが、ちゃんと勉強して何とか簿記2級の資格を取ることができました。
簿記2級の資格を持って事務のお仕事の面接をたくさん受けて、やっと私を採用してくれる会社に巡り合えました。中卒だったから不安だったけど、簿記の資格が活きたみたいで、勉強して良かったと思います。」
資格は転職活動において、採用担当に一目でアピールできるポイントです。もちろんなぜ資格を取得したのかなども質問されますが、ポジティブな理由で答えやすいので、面接官にも良い印象を与えやすいでしょう。
簿記や英検などは学歴関係なく取得が可能で、転職にも有利に働く資格となっています。中卒から正社員を目指すなら、資格を取得してから転職活動をするという選択肢もあることを頭に入れておくと良いでしょう。
中卒でも転職を成功させる方法
ここからは中卒フリーターでも転職を成功させるための方法を解説します。中卒フリーターは何を意識し転職をしていくのが良いのでしょうか。
学歴ではなく長い仕事の経験を活かす
先ほども解説したように、転職では学歴よりも転職者が持っているスキルを重視して採用するかどうかを選んでいます。これは企業が育成のコストを極力抑えることができ、即戦力として企業に利益を生みだしてくれる転職者を求めているからです。またある程度のビジネスマナーがある転職者も欲しています。
同僚や上司はもちろん、企業間のやり取りでは特にビジネスマナーが企業の業績を左右するため、社会人としての基礎ができている方を優遇するのです。中卒から社会人として働いているということは、新卒の方よりも社会人経験が長いということになります。
新卒でもビジネスマナーがなっていない方をとるくらいなら、中卒でも社会人としての精神が形成されている方のほうが企業にとってメリットがあると判断されることもあるのです。
ですので中卒という学歴を不安にせず、今までの仕事でどういうスキルや知識を得たのかをメインにアピールしていくと、転職の成功率がアップさせることができます。
空白期間は正直に答える
フリーターとして働き続けていた期間もあれば、様々な理由から仕事をしていない、いわゆる空白期間がある方もいるでしょう。空白期間は採用担当や面接官が必ず気にする部分であり、履歴書の職歴欄に空白期間があれば、面接で必ず質問されます。
この空白期間に資格の勉強など、転職に向けた努力をしていたのであれば、アピールすれば採用率も上がります。問題は仕事も何もしていなかった場合です。何もしていなかったというネガティブなイメージを避けるために、嘘をついてしまう方も居るのですが、面接では絶対に嘘をつかず、どんなネガティブなことも正直に答えるようにしましょう。
なぜなら嘘をついた答えに対して面接官は必ず深く突っ込んできます。嘘の答えだとそれ以上突っ込まれたときに言葉に詰まってしまい、その態度から面接官に嘘をついたことがバレてしまうのです。嘘をついていたことがバレると、面接官の心証がより悪くなり、採用が遠ざかってしまいます。
それならば最初から正直に答えていた方が、面接官の心証を最低限のところまで抑えることが可能となります。ネガティブな理由で空白期間があっても正直に話し、面接官に悪い印象を与えすぎないように注意してください。
中卒の理由を詳しく説明できるようにする
一般的に最終学歴は高卒であることが多く、中卒という最終学歴は特殊な部類に入ってしまいます。面接では履歴書に中卒と書いてあるだけで、必ず面接官から質問されるため、その理由を詳しく説明できるようにしておくと良いでしょう。
先ほども紹介したように、中卒の理由も正直に話した方が面接官の心証を最低限の所まで留められるので、こちらも嘘はつかずに正直に話してください。もちろん面接では中卒の理由以外にも、履歴書に書かれている内容について詳しく質問されます。
面接官は履歴書でしか転職者の情報を得られないため、履歴書の内容を深く掘り下げていくことで、転職者がどういう人間なのかをチェックするしかないのです。逆に言えば、履歴書の内容から面接官がする質問を予測することができます。
面接官にスムーズに受け答えをすることで面接官の印象が良くなるので、面接前に履歴書の内容を確認して、ある程度受け答えを考えておくようにしましょう。
未経験でも採用されやすい業種を狙う
もちろん未経験歓迎の企業でも、アピールするポイントがあれば有利に転職活動を進めることができます。むしろ未経験歓迎の企業だからこそ、アピールポイントを積極的に押し出せば、正社員としての道も近づくこととなるでしょう。
未経験でも採用してもらえる企業については次の項目で解説しているので、合わせて確認してみてください。
転職サイトを利用する
転職サイトとは、登録することで誰でも転職に関する様々な支援を受けられるインターネットサービスです。基本的に登録料は無料で、担当につく転職エージェントから履歴書の書き方や、面接の受け答えのやり方をレクチャーしてもらえるので、転職のやり方が分からない中卒のフリーターでも安心して転職活動を進めることができます。
また転職者が希望している条件や今までの経歴をもとに、転職者に合った求人を紹介したり、転職者がすぐに企業を辞めないように、企業の職場環境や人間関係をリサーチしてもらうことも可能です。
パソコンやスマホがあれば隙間時間でも転職活動を進められるので、アルバイトをしながらでも転職活動ができます。自分に合った転職サイトを見つけたい方は、こちらの記事で自分に合う転職サイトを見つけてみると良いでしょう。
中卒フリーターでも転職できる業種
中卒で未経験でも転職できる業種はあります。正社員として働く第一歩として、これらの業種を中心に転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。
営業職
営業職はどの企業でも必要とされる業種で、多くの業種で最初の第一歩となる仕事です。主な業務は企業に向けて自社の製品をアピールし、販売や契約を結ぶこととなります。
基本的なコミュニケーション能力とビジネスマナーに加え、「自社製品の何が優れているのか」といった知識も磨くことができます。そのため最初に営業職をやってから他の部署に配属されるというのが、一般的な流れとなるのです。
未経験から企業のことを学べる業種なので、活かせるスキルを持っていない方だけではなく、新しい世界に挑戦したい方にもおすすめの業種です。コミュニケーション能力とビジネスマナーを学べるので、社会人としての経験を磨きたいという方も営業職を狙ってみてください。
事務職
事務職も営業職と同じく、多くの企業でなくてはならない存在です。企業のデータやお金の流れを管理するほか、書類整理、来客や電話の応対なども事務職の仕事となります。
事務職がいないと企業が成り立たなくなってしまうのですが、必要なスキルはパソコンの操作とある程度のコミュニケーション能力なので、未経験でも仕事の中で知識を磨いていけば、十分働くことが可能です。
さらに事務に関連する資格として簿記、MOS、会計士などがあり、これらの資格を取得すれば転職活動を有利に進められるほか、給与などの待遇もアップするチャンスがあります。
比較的他の業種に比べてハードルも低く、努力次第で待遇もアップする業種なので、資格取得や勉強を積極的にやりたいという方は、事務職を目指してみると良いでしょう。
介護職
介護職は現在人材不足が深刻で、未経験でも良いので人手を欲している企業や施設が多くなっています。体力が居る仕事なので、今まで力を使うアルバイトをやってきたという方におすすめです。
介護職も介護士などの資格を取得することで待遇がアップするほか、最短で1年正社員として介護業界で働いていれば、介護福祉士という国家資格にも挑戦することができます。
介護福祉士になると給与がアップするのはもちろんのこと、現場で介護士として働くだけではなく、経験の少ない介護士へのレクチャーなど、仕事にも幅が出てきます。キャリアアップのための転職でも大きな働きをしてくれるので、未経験から高いキャリアを目指したい方は、介護職に挑戦してみると良いでしょう。
旅行業
旅行業はその名の通り、店舗での営業から旅行プランの企画など、旅行に関する様々な仕事を行う業種です。現在旅行業界は外国人観光客の急増によって、人材の需要が拡大しており、未経験でも良いので人手を求めている企業が増えています。
2008年のデータで約830万人であった外国人観光客の数は約4倍となっており、この先も外国人観光客の数は年々増加していくと予測されているため、これからますます旅行業の人材の需要も増してくるでしょう。
需要が拡大していけば、安定して働き続けることができるよということでもあるため、長く安定して働き続けたい方は、旅行業を目指して転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
中卒だからといって転職が不利になるとは限りません。転職においては学歴よりも今までのスキルや仕事での経験が重視されるため、中卒という学歴で自信を失う必要は無いのです。むしろ中学校を卒業してから働き続けているという経験を上手に活かすことができれば、企業相手の転職活動でも他の転職者以上に有利に転職活動を進めることができます。そのためには転職のコツや、未経験でも転職しやすい業種を目指して転職活動を進めていくことが、転職を成功させる近道となります。
自分に合った転職法で正社員の座をつかみ、安定した将来を手に入れてください。
そしてついにアルバイトから正社員に昇格することができました。今は営業職として様々なお店や会社に自分の所の服を紹介しています。
接客で覚えたことが今の仕事にも繋がっているので満足しています。」