大阪医科大学附属病院の評判~給料・年収・日勤・夜勤なし・ブランクは?
大阪医科大学附属病院は、阪急高槻駅に隣接している病院で、とてもアクセスがいい環境であることから利用している人は多く、就業先として考えている看護師も少なくありません。
また現在では882床を抱えている大法人で、医療のレベルが高く、教育システムもしっかりと整っていますので、看護師としてのスキルを高めるためには最適だと考える人も多いのです。急性期から回復期、慢性期など幅広い分野の医療にかかわることが可能です。
ここでは、大阪医科大学附属病院の評判から、その特徴についてみていきたいと思います。
Contents
大阪医科大学附属病院とは
大阪医科大学附属病院は1927年4月に「大阪高等医学専門学校」として開校したことが始まりで、病院としては1930年に三島病院として開院してから現在に至ります。すでに病院としてスタートしてから88年以上もの実績を有しています。
大阪のなかでも多くの乗降客のある阪急高槻市駅に隣接し、またJR高槻駅からも徒歩5分という便利なところに設置されており、北摂地域では地域医療にとって欠かせない存在となっています。
詳細情報
【病院の特徴】
大阪医科大学附属病院の特徴として、「特定機能病院(平成6年2月)」「エイズ拠点病院(平成7年11月)」「地域がん診療連携拠点病院(平成21年4月)」などという、北摂地域の要となる高度な医療や地域医療や福祉との連携を図っています。
病院の理念として「安全で質の高い医療の提供」「人間性豊かな医療人の育成」を掲げています。地域の中核病院として、社会の医療ニーズにこたえられるようにつねに高度で先進的な医療を提供しています。またスタッフ教育に力を入れており、高度な医療を支えられる知識や技術と、人間味あふれる医療人の育成に取り組んでいます。
【病床数】
882床
延べ外来患者数:548,979人
※2016年度実績
【診療科目】
糖尿病代謝・内分泌内科、脳神経外科・脳血管内治療科、神経内科、整形外科、呼吸器内科・呼吸器腫瘍内科、小児科、リウマチ膠原病内科、新生児科、消化器内科(胃腸科)、産科・生殖医学科、消化器内科(肝・胆・膵)、婦人科・腫瘍科、血液内科、眼科、循環器内科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、腎臓内科、皮膚科、総合診療科、腎泌尿器外科、精神神経科、放射線診断科・放射線治療科、一般・消化器・小児外科、麻酔科・ペインクリニック、乳腺・内分泌外科、形成外科、呼吸器外科、歯科口腔外科、心臓血管外科・小児心臓血管外科、リハビリテーション科
【設置されている診療センターや部門】
医療総合研修センター、周産期センター、化学療法センター、消化器内視鏡センター、肝疾患相談支援センター、難病総合センター、がんセンター、リハビリテーションセンター、血液浄化センター、臨床研究センター、広域医療連携センター など
採用条件など
大阪医科大学附属病院は、新卒の看護師だけではなく、随時中途採用も行っています。定期的に看護師の採用を行っていますので、気になる人は病院公式サイトの募集要項を見るようにしておきましょう。
看護師の募集内容は以下の通りです。
【勤務時間】
日勤/8:30~17:00
夜勤/16:30~翌日9:00(病棟勤務)
夜勤/15:30~翌日8:30(手術室)
※2交替制勤務の場合
※一部3交代制あり
※1ヶ月単位の変形労働時間制
【給与】
4年生卒:基本給:220,970円、主要手当:75,000円、合計:295,970円
3年生卒:基本給:214,490円、主要手当:75,000円、合計:289,490円
2年生卒:基本給:204,180円、主要手当:75,000円、合計:279,180円
※主要手当には夜勤手当(月4回程度)、住宅手当(独居独身)含む
賞与:年2回
※年間支給月数4.6ヶ月(平成29年度実績)
※支給対象期間の在職月数
昇給:年1回
その他:夜勤手当、時間外手当、住宅手当(上限27,000円)、家族手当、職務手当、通勤手当
【休日】
4週8休制、国民の祝日、年末年始(6日間)、創立記念日(6月1日)
有休休暇:初年度10日
その他:夏期休暇(5日間)、慶弔休暇(結婚・服喪等)、リフレッシュ休暇、子の看護休暇、介護休暇、産前産後休暇、育児休業、介護休業 など
【福利厚生】
看護師寮:病院から徒歩圏内に4棟あり
※家賃負担 約3.8万円~4.7万円
育児支援:大学の敷地内に0?3歳児を対象にした保育所完備
大阪医科大学附属病院の内部情報
看護師の業務について
大阪医科大学附属病院は、地元高槻を中心とした地域医療に積極的に取り組むだけではなく、高度な医療を支える技術と知識を有した看護師の育成に全力で取り組んでいます。
病棟で働く看護師を見てみると、看護師一人ひとりが目標に向かって段階的に着実にスキルを高めることができるように、独自の教育システムを導入しています。クリニカルラダーシステムと呼ばれており、新卒1年目の看護師であっても、経験豊富な看護師からの指導や豊富な研修を通して専門性を高めることが可能です。
研修プログラムは豊富に用意されており、所属している部署に必要な知識だけではなく、看護師として必要な知識全般が盛り込まれています。視野を広げながら研修に取り組むことができますので、次はこの部署で頑張ってみたいという志の高い看護師は、どんどんステップアップしていくことが可能です。
新卒1年目の看護師であれば、2人の先輩看護師が教育係として支援するシステムとなっています。エルダー看護師、プリセプター看護師と呼ばれる先輩看護師で、現場のルーティン業務から、専門知識や技術においてもサポートします。
また2人の先輩看護師だけではなく、看護部全体で新人を支援していく雰囲気のなかで業務に取り組むことが可能です。精神的なサポートとして、臨床心理士によるサポートも行われています。
入職した看護師は、最初の1週間は研修からスタートします。そのあと各部署に配属されることになっていますから、不安なく現場業務に取り組むことができます。その後は現場での業務を覚えながら、月1~2回の集合研修を受講し知識や技術を高めていきます。
入職3ヵ月後には「いきいきナース研修」が用意されており、同期の看護師で今まで取り組んできた業務やそのなかで生じた悩みなどを共有していきます。それらを共有することで仲間意識が生まれ、自分だけではなく同じ志を持つ仲間がいることを実感できますので、さらに業務に対するモチベーションが高まります。
残業、休み、有給消化など
大阪医科大学附属病院は、1日に約1500人ほど受診に来られる病院で、入院患者も1日数百人となっています。高度な医療を展開していますので、それを求めて多くの方が来院されるのですが、支える看護師の業務は大変多忙となっています。
看護師は多数配置されているのですが、全体的に不足している感は否めません。そのため看護師一人ひとりが不足分をおぎなう形で業務に当たっています。毎日の残業は欠かせないものとなっており、病棟にもよりますが1~2時間程度は珍しくありません。また日勤だけではなく、どの勤務形態においても残業があり、夜勤明けであっても残業しなければならないことがあります。
ただし勉強会や研修会については、時間内に行われることがほとんどで、参加する看護師は病棟の業務を抜けて参加することになります。
残業については残業代として支給されますが、当然ながら残業と認められたものだけとなっています。この判定については現場の師長などによっても差があるようです。
希望休の取得については比較的取りやすい傾向にあります。もちろん交代勤務ですから、ほかの看護師との調整が必要となることはありますが、月に数日であれば認められることが多いようです。
しかし病棟全体において有給休暇の取得については進んでいません。急な病気などによって取得できることもあるようですが、なかなか有給休暇を活用した長期休暇などを実現することは難しいようです。
人間関係はいいの?
大阪医科大学附属病院では、 教育システムがしっかりとしており、新人職員には2名の先輩看護師がつき指導に当たります。この教育係である先輩看護師には、2年目から5年目程度の看護師が付くことになっており、比較的新人看護師と同世代であることから、相談しやすく仲良く現場業務でのOJTを行っているという雰囲気があります。
もちろん現場での勉強や研修会は厳しい側面もありますが、基本的に丁寧に指導する看護師が多いと評判になっています。業務だけではなく、精神的な不安感などについても相談している看護師が多いようです。
現場の看護師を見渡すと、比較的若い世代の看護師が多く、中堅の看護師が少ないことが分かります。そのため若い世代の看護師と、経験年数の長い看護師で構成されているようなイメージがあります。
ベテラン看護師のなかでは派閥めいたものもあるようで、働きにくい雰囲気の現場もあります。
多くの看護師は結婚や妊娠、出産によって退職する人が多く、福利厚生が整ってはいますがこれらを利用することない人も少なくないようです。育児休暇や時短勤務などの支援制度については、取得しづらいという現場の空気を感じてしまいます。
大阪医科大学附属病院の評判からみた転職するメリット・デメリット
転職するメリット
1、スキルアップしたい看護師から注目されている病院
大阪医科大学附属病院は、看護師に必要な看護技術と知識を高めたいという志の高い看護師にとっては、とても学びやすい現場であるといえます。
新卒の看護師であっても、新人看護師には教育係の先輩看護師が2名つくことになっており、現場のルーティン業務だけでなく、専門知識や技術までしっかりと身に付けることができます。 4月から1年を通じて受講する研修の内容が細かく定められており、現場業務だけではなく幅広い視野で知識や技術を高めることができます。
2年目以降も研修内容はしっかりと定められています。大阪医科大学付属病院ではがん治療に積極的に取り組む病院ですが、これらを支えるがん看護について専門的な研修を受けることが可能です。ベーシックな内容から専門性の高いスキルアップを目指した内容まで用意されていますから、がん看護においてかなりレベルの高い看護実践が行えるようになります。
大学病院ということもあって、とても多くの症例とかかわることができます。かなり珍しい症例において看護を行う機会もありますから、看護師としてのキャリアを積んでいくには最適な病院であるといえるでしょう。
かなり忙しい業務ではありますが、スキルアップしたい、バリバリ働きたいという人にとっては選んで間違いのない病院でしょう。
2、給料は大阪北部地域では高めである
大阪医科大学附属病院は大学病院ということもあり、給料が高めに設定されています。また福利厚生も充実していますので、それらをうまく活用している看護師も少なくありません。
給料面においては、大阪の北部地域に存在する病院のなかでは高めであると満足している看護師が多くおられます。賞与の支給も多く、年間実績で4.6か月分支給されていますので、額面で年間100万円を超える看護師がほとんどです。
数年勤めている看護師であれば、1回の賞与の手取り額が50万円を超えるという人も少なくありません。そのため5年以上勤める看護師においては、年収500万円を超える人がどんどん誕生します。
ただし残業代についてはすべて認められるわけではありません。看護師のなかには労働内容と比べると給料がそれほど多いとは思わないという意見も少なくないのが事実です。
転職するデメリット
1、現場が忙しすぎて退職する看護師も多い
大阪医科大学附属病院は、1日に1500人以上が通院する病院で、入院患者についても常に700人以上おられる状態です。がん治療など専門的な治療に取り組んでいることもあり、患者さんからのニーズが高い病院です。
これらの取り組みから現場を支える看護師はとても忙しく、息つく暇もないほど業務に追われるという日も珍しくないのです。
新卒の看護師は多く採用されますが、あまりの忙しさについていけず、退職してしまう看護師もたくさんいます。教育システムがしっかりとしているとはいえ、覚えなければならない業務がたくさんありますから、負担はかなり高いといえるでしょう。
看護現場では残業削減の取り組みも行われていますが、それでも看護師不足もありどうしても不足している部分を補わねばなりません。忙しいと聞いていた看護師もここまで忙しいとは想像していない人が多く、長く続けることは困難だと感じています。
そのため結婚や出産の経験を機に退職する看護師が後を絶ちません。福利厚生が充実していますが、これらを取得することもなく、退職してしまうのです。病棟の業務内容から考えると、子育てしながら続けられる業務量ではないのでしょう。
2、中堅看護師が少なく、縦割りな人間関係
大阪医科大学附属病院では、先ほどもお伝えした通り、結婚や妊娠、出産によって退職してしまう看護師が多い現状です。つまり若い世代の看護師と、子育てなどが落ち着いたベテラン看護師が多い状態で、中堅クラスの看護師が少ないという構成になっています。
そのため暗に派閥めいたものができてしまい、年功序列ムードが現場に漂っています。
もちろんすべての現場が同じであるとはいえず、師長やリーダークラスの人柄によるものもありますが、ベテラン看護師のかもしだすムードはとても閉鎖的なものであるようです。
そのような雰囲気ですので、若手看護師が有給休暇を取得したいという申請を出す雰囲気がありません。ほとんどの看護師が次年度に持ち越している状態です。体調不良のときなどに取得を認められることはありますが、なかなかリフレッシュに活用できていません。
また同じように、妊娠や出産による育児休暇などについても同様のことがいえます。子育てしているママ看護師であれば時短制度も認められていますが、これらの取得を言い出しにくい雰囲気となっているようです。そのためどうしても退職を選んでしまう看護師が多くなっています。
まとめ
大阪医科大学附属病院で看護師として働きたい人のために、評判など詳細をお伝えしました。
大阪医科大学附属病院は、大阪北部に位置する病院で高槻駅から徒歩数分という立地条件から、利用する人が多く就業したいという看護師もたくさんおられます。近年はがん治療なども積極的に行うなどしていることから、高度な医療のなかで看護実践を学びたいという志の高い看護師がたくさん入職しています。
さらに大阪医科大学附属病院の内部情報を知りたい人であれば、看護師転職サイトに登録することをオススメします。担当コンサルタントが内部情報をしっかりと掴んでいますので、細かな人間関係や上司の性格などを知ることができます。
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